次期ミドルレンジと期待されるGTX1660Tiが発売されたので、ミドルレンジ構成でそこそこな構成をケチりにケチって組んでみました。
各パーツの解説や簡単な性能レビューまでまとめました。
動画版もあります:
【ベンチあり】10万円で9400F+GTX1660Ti構成なゲーミング自作PC組んでみた – YouTube
構成と価格
パーツ名 | 予算 | 製品例 |
CPU | 23,000円 | Intel Core i5 9400F |
マザーボード | 9,500円 | Asrock H370M Pro4 |
メモリ | 11,500円 | CFD DDR4 2666MHz 8GB×2 |
グラフィックボード | 39,500 | GIGABYTE GTX 1660Ti Windforce |
ストレージ | 8,800円 | Samsung 860EVO 500GB |
電源 | 5,000円 | 玄人志向 500W bronz
(プラグインのこちらを推奨) |
ケース | 3,000円 | SAMA 舞黒助
(Versa H18を推奨) |
合計10,0300円
セールなのもあって安く済んだのもありますが、GTX1660Tiは発売日だったのでご祝儀価格。
しばらくしたら同じ構成で9万5千円くらいで組めるかもしれません。
一部推奨品があるのは実際に組んでみて不満があったパーツになります。
各パーツに関して
最初にグラフィックボードを選定、次にCPUを選んでいます。
グラフィックボード
次期ミドルレンジと言われているGTX1660Tiを選択。
発売日に購入したので4万円弱となっていて若干ミドルから外れた価格ですが、4月~5月には3万円台前半になっていると思います。
ギガバイト製が価格とパフォーマンスに優れ、なおかつ大手メーカーの安心感もあって選択しました。
CPU
GTX1660Tiの足を引っ張らない事を基準に選択。
GTX1660Tiの性能は旧世代のGTX1070と同じくらいで、1070ならCore i5 8400で問題なかったとの評価から、8400を上回る性能の最新世代の9400にしました。
周波数が高くシングル性能に優れるので高フレームレートを狙うFPSゲームにも適しています。
2月現在、CPU内蔵グラフィック機能を排した9400Fというタイプしか国内では販売されていません。このタイプはグラフィックボードがないと映像が出力できません。
グラフィックボードを使用する前提なので問題ありませんが、今後発売されるならグラフィック機能がついてる方が初心者の方にはいいかもしれません。
トラブル時に対応がしやすいです。
マザーボード
価格と耐久性の面でAsrockのH370搭載マザーを選びました。
MicroATXなのは自分の好みですね。
H370チップセット搭載マザーは製品によってはアップデートしないと第9世代のCPUは使用できませんが、こちらは外箱に第9世代対応と書いていたので安心でした。
メモリ
ハイエンド構成でもないので、現行のDDR4ならデュアルチャネルにしておけばそこまで性能に影響ないだろうという事で、8GB×2枚の中から割と適当に選んでいます。
取りえずゲーミングなら16GBあれば問題はないでしょう。
ストレージ
ゲームをするだけなら500GBあれば足りるかなと。
評判の良いSamsungを。
ケースへの固定や配線を考えると安くなってきているしm.2タイプを選べばよかったかもしれません。
動画編集等でもっと容量を使いそうな人はHDDを追加しておいた方が良いですね。
電源・ケース
性能への影響が少ないので最低限レベルの物を選びましたが、ケースは本当に最低でした。
SSDを普通に設置するとマザーボードと干渉する不思議な作りなので、間違えても選ばないほうがいいです。
同じ程度の価格で同じMicroATXサイズのVersa H18がオススメです。
電源はコストパフォーマンスに優れる玄人志向にしていますが、メーカー云々の前にプラグイン電源にすべきでした。
配線がどうしても汚くなってしまいましたね。
同じ玄人志向の500Wでプラグインなら+800円くらいですね。
その他
CPUクーラーやグリスはCPUに付属の物を使用しています。
性能等
比較用に普段使用しているメイン機を使用しています。
Windows10をインストールして1年経っていてクリーンインストール状態ではないのでスコアはあくまで参考までに。
今回製作マシン
CPU:9400F
GPU:GTX1660Ti
メモリ:DDR4 2666MHz 8GB×2
SSD 500GB
比較用マシン
CPU:6700K 定格
GPU:GTX1080 boosクロックで1800MHz
メモリ:DDR4 2400MHz 8GB×2
SSD 500GB
APEX Legends
起動オプションが適用されなくて測定方法がちょっと難しかったのですが、1920×1080の最高設定で大体平均105fps。
乱戦になると90fpsくらいまで落ちました。
画質を少し落として144fpsで安定させる事も可能でした。
比較用マシンだと体感+10fpsくらい出ている感じでしたね。
FF15ベンチ
高画質設定・1920×1080・フルスクリーンでのスコアです。
製作機:6898
比較機:8328
重たいベンチマークで20%くらい差がありますね。
メモリ容量の差が効いてそう。
レインボーシックスシージ
ビデオ設定から実行できるベンチマークの結果です。画質設定は最高。
製作機:最低113 平均214 最高353
比較機:最低98 平均209 最高355
ひと昔前とはいえハイエンドの比較用マシンが負けたのがちょっと衝撃なんですが・・・
GPUは十分性能が足りていてCPUの性能勝負になった結果なのかな?
性能まとめ
一昔前とはいえハイエンド構成な6700K+GTX1080にはやはり少し劣りますね。
条件によっては上回ったのは衝撃でした。
GTX1070並みというのは間違いなさそうです。
よほど重たいゲームでなければ特に性能不足を感じることはないでしょう。
温度は問題なし
ケースのFANは背面の90mm(1800rpm)のみ。最初は80mmFANでしたがそこだけ青く光るのが妙にダサくて変えました。
CPUクーラーは9400Fに付属のリテール品。グリスもクーラーに最初から塗られていたものです。
測定は気温20℃の室内で行っています。
OCCTにて5分間CPUをフル稼働させたときの温度は最高で67℃でした。
2分程度で67℃に達しますがそこからは上昇しませんでした。
FF15ベンチをループさせながら温度を測定したときは
CPU:最高68℃
グラボ:最高75℃
リテール+背面90mm1個でこの温度はかなり良いですね。
グラボが気持ち高いですが、使用したケースが結構な窒息ケースなのでケースを替えて120mmファンを増やすなりすれば大分下がると思います。
温度は悪くないですが、やっぱりリテールはうるさいので、なんでもいいんでサイドフローに変えたほうがいいですね。
まとめ
10万円で組んだコスパ構成にしてはかなり良いスコアが出ました。
9400Fの2万円ちょいなのにシングル性能の高さが光りますね。
現在流行っているタイトルを快適に遊べることや、今後もGTX1660Tiを基準にゲームがリリースされるだろうと踏まえとりあえず安くゲーミングPCが欲しいという人にはオススメできる構成です。
10万円となっていますがGTX1660Tiが今のところ4万円弱で、3万弱で山積みされてるGTX1060が店頭から消えれば3万半ばになると思います。
その場合は浮いた予算をケースと電源に回してやればいいかなと。
とにかく安くゲーミングPCを組みたい人は参考にしてみてくださいね。
おしまい
関連:
コメント
ちょうど全く同じような構成で考えていたので私にぴったりの記事でした。電源はプラグイン方式がおすすめと言う記事をよく見かけるのでやはりそのようですね。pcケースは何でもいいと思ってましたがちゃんと選んだほうがいいみたいですね。参考になる記事ありがとうございます。
内部の見た目に拘らず、最初の配線のやりにくさを我慢できるならプラグインで無くてもいいと思いますが、予算に余裕あるならプラグインをお勧めします。差額2,000くらいですし
ケースだけは今回使用したのは避けた方がいいですね。