格安PCケースで知る人ぞ知るSAMAの黒透がバージョンアップ。
サイドパネルが強化ガラスになり、見た目もスタイリッシュになったその名も黒鴉。
多数の画像を交えてレビューしていきます。
主な仕様
メーカー | SAMA |
型式 | 黒鴉 |
寸法 | 212mm(幅) x 446mm(高さ) x 404mm(奥行き) |
対応マザーボード | ATX MicroATX Mini-ITX |
フロントI/O | USB3.0×1 USB2.0×2 オーディオIN/OUT 電源ボタン リセットボタン |
サイドパネル材質 | 強化ガラス |
対応CPUクーラー高さ | 最大165mm |
対応VGA長さ | 最大325mm |
2.5インチベイ | 4 |
2.5/3.5インチベイ | 2 |
付属ファン数 | 120mm×1(背面) |
ファン用スペース | フロント:120mm×3 トップ:120mm or 140mm×2 背面:120mm×1 ボトム(電源カバー上部)120mm×2 |
拡張スロット数 | 7 |
オーソドックスなATXといったところ。
サイドパネルがこの価格では珍しく強化ガラスなのが特徴といえば特徴ですね。
CPUクーラーやグラフィックボードも大型に対応しています。
ケースファンは最大8個搭載可能と中々の拡張性。
ラジエーターが搭載可能の表記は代理店のページでは見当たりませんが240mmラジエーターはフロントに搭載可能に見えます。(実際に試してはいません。)
付属品
ねじ類
必要十分な量が入ってました
スペーサーを回すためのソケット
マザーボードを浮かせるためのスペーサーネジを回す用のソケット。+ドライバーで回せます。
インシュロック
拡張スロット用のふた
拡張スロットの最上段は最初から蓋がないのでそれ用だと思います。
スピーカー
マザーボードに刺してエラー用ビープ音を確認できます。
外観
正面
トップ
I/Oはトップ側に配置。
USB3.0が1個に2.0が2個。リセットスイッチもあります。
トップ部の殆どはフィルターになっていて、フィルターはマグネット式で簡単に外せます。
フロント部
フロント両サイドに吸気用のスリット
フロントパネルを取り外した状態。
120mmファンが3個設置可能。
サイドパネルは強化ガラスで、4隅をネジで固定しています。
ガラスは非常に透明。
フィルムを剥がした画像は下の組み立て画像にて。
背面
拡張スロットのフタは手で曲げて折るタイプで一度外すと元に戻せません。
最上段のスロットは最初から空いています。付属品に1個だけネジ止め式のフタがあるので1スロットだけは塞げます。
底面
電源側の吸気口にも取り外し可能なフィルターがついています。
ラバー製の足がついていますが、床に置いたとき結構グラグラしました。
ケース内部正面
電源隠しがついています。電源隠し上部には吸排気用の穴が空いています。
SSDを取り付けた状態。
正面側に2.5インチを2個固定可能です。
排気用の120mmファンが1個付属しています。真っ黒でカッコいいです。
3pin式でPWM(回転数制御)非対応。そこそこうるさいですね。
裏側
左下にストレージ用のスロット。
SSDにネジを固定してメンテナンスホールの下にある穴にぶら下げる事が出来ます。
2.5~3.5インチのストレージが固定可能。
背面側内部とフタとの隙間は15mmくらいです。
もう少し深くても良かった。
マザーボード取り付け状態
MicroATXなので参考になりにくいかも・・・
裏側のメンテナンスホールが大きいので、組みつけ後にバックプレートの取り付け取り外しも簡単にできますね。
組みあがった状態
フィルムを剥がすと非常に透明感のある強化ガラス。
カメラのレンズ越しだとパネルに気づかないレベル(実際には少し暗みがあります)
ちなみにグラボが縦になってるのは中華製の縦置きキットです。
組んだ際に気になった事
基本的には組みやすかったです。
ケーブルを通すホールも各所にあり配線もしやすかったです。
黒透の時は裏側の配線隠しスペースが非常に狭くてなんちゃって裏配線感もありましたが、この黒鴉はそれなりに深さが確保されているのでケーブルも収納しやすかったです。それでも裏蓋の固定方法が昔ながらのスライド式の為、蓋を閉めるのは多少苦労しました。
一番気になったのはSSDの取り付けです。
正面側・裏面側のどちらに固定しても、ベタっと壁面に張り付くため電源ケーブルも壁面に干渉して刺しにくかったです。ちょっと無理して刺してます。
SSDの固定方が何か間違ってるのかと色々試しましたが、どうしようもなかったです。
裏側の下部にあるストレージ用トレイなら大丈夫かもしれません。
また、フロントファンを設置するにはフロントのパネルを外す必要がありますがこれも昔ながら力任せに外すタイプなので最近のケースに慣れてる人は怖いかも知れません。
排熱に関して
あまり熱量の多い構成で試していないので参考になりにくいかと思いますがi3 9100F+GTX1650SUPERの構成を背面の120mmファン1個だけで運用していました全然熱がこもらないですね。
CPUクーラーはリテール、グラボもショート基板で冷却能力が低いですがそれでもCPUが65℃、グラボが72℃が最高(室温22℃)だったので空気の循環が良いのかと思います。
総評
良い点
・安い
・シンプルですっきりした今風のデザイン。
・強化ガラスが非常に綺麗
・裏配線のしやすさ
・ファン取り付けスペースの多さ
・フロントUSBが2種で計3個
・ある程度ハイエンドにも耐えられる大きさ
悪い・気になった点
・SSDのSATA電源の接続に無理がある
・拡張スロットのフタが切り離し式
・床に置いた時グラグラする
・強化ガラスや右サイドパネルの取り付け取り外しが面倒
値段の割にはという意味ではいいケースだと思います。
ただ、細かい点で気になる事は多く安っぽさは否めないですね。
何度も内部をいじったり配線したりする人にはオススメしません。
一度組んだらしばらく改造したりせず、ケースを安く済ませたい人には見た目も悪くないのでオススメです。
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