ZEN2最強のコスパを誇るといわれるRyzen5 3600とSUPERが出たことで少し安くなったRTX2060で予算10万(OS別)でゲーミングPCを組んでみました。
使用した各パーツの解説や各ゲームでの性能をレビューします。
動画版も良ければどうぞ
予算10万円自作PC!Ryzen5 3600とRTX2060で格安ややつよゲーミングPC組んだ パーツ紹介とベンチマーク – YouTube
目次
パーツ構成
パーツ | メーカー | 型式 | 価格 |
CPU | AMD | Ryzen5 3600 | ¥25,980 |
グラフィックボード | 玄人志向 | RTX2060 | ¥38,980 |
マザーボード | MSI | B450 GamingPlus | ¥8,500 |
メモリ | CFD | W4U2666CM 8GB×2 | ¥8,500 |
ストレージ | Crucial | MX500 500GB SSD | ¥7,500 |
電源ユニット | 玄人志向 | KRPW-BK550W/85+ | ¥5,500 |
ケース | sharkoon | VS4-Vシリーズ | ¥5,500 |
合計 | ¥100,460 |
※価格は私が購入した時(7月7日)の金額なので参考までに。
一応10万円以内ですが、B450マザーの需要が急増したのとメモリの高騰で今だと3千円くらいオーバーするかも知れません。
それでもケースとマザーボードを推奨する構成に変更すれば10万ジャストくらいには収まるかな?
OS(Windows10)を入れても12万円は超えないと思います。
各パーツの解説と他にオススメパーツ
CPU
AMD Ryzen 5 3600 with Wraith Stealth cooler 3.6GHz 6コア / 12スレッド 35MB 65W【国内正規代理店品】 100-100000031BOX
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ZEN2最安のCPU(3400Gと3200Gは実はZEN2じゃない)
6コア12スレッドとゲーミングなら十分なコア数持ちます。
最高クロックは4.2GHzで、すべてのコア使用時でも最大4.2GHzで動作します。
実売は26,000円とRyzen5としてみると高く感じますがその性能は実売3万オーバーのIntelの9600Kに匹敵します。
今まで弱かったゲーム性能もしっかりしているのでゲーミングでも安心です。
他の候補
1個上のRyzen5 3600Xが3.3万円でありますが、それに買えるならグラフィクボードをランクアップしたほうがいいかと思います。
グラフィックボード
使用したモデル
玄人志向 NVIDIA GeForce RTX 2060 搭載 グラフィックボード 6GB GF-RTX2060-E6GB/OC
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現行だと中間クラスのゲーム性能なRTX2060から選んで、玄人志向製の低価格なRTX2060搭載モデル。一応オーバークロックモデルで性能は通常版より気持ち上。
玄人志向なので、サポートが弱めですが安さを優先して購入しました。
若干冷却が弱くて温度が気になるのと、ボード裏の基板を覆うバックプレートが付いてないのが気になりました。
他の候補
GIGABYTE NVIDIA GeForce RTX 2060 搭載 グラフィックボード 6GB WFシリーズ GV-N2060WF2OC-6GD
売り上げランキング: 64,921
玄人志向 NVIDIA GeForce RTX 2060 SUPER 搭載 グラフィックボード 8GB デュアルファン GALAKURO GAMINGシリーズ GG-RTX2060SP-E8GB/DF
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マザーボード
使用したモデル
MSI B450 GAMING PLUS ATX ゲーミングマザーボード [AMD B450チップセット搭載] MB4527
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B450チップセット搭載のATXサイズの廉価モデルです。
Ryzen3000シリーズ向けはX570チップセット搭載のマザーボードが同時に発売されましたが高いです。
メモリの点でちょっと不利(すぐ下のメモリの項で解説)ではありますが、コスパをとってB450にしてます。
B450チップセットだと製造時期によってはRyzen3000シリーズを使用するために古いCPUを使用してシステムファイル(BIOS)のバージョンアップをしないといけません。
このモデルはバージョンアップがCPU無しでも可能な為購入しています。
詳しくはこちらに書いてます。
この記事のせいとは思えませんが(凄いアクセスはあった)、ZEN2発売後に2割くらい値上がりしてしまったこと、現在だと3000シリーズに対応済み表記のモデルが店頭に並んでいることを考えると、わざわざこのモデルを選ばなくてもよいかなと思います。
しかし、ネットで購入するような「対応済みかどうか判別しにくい」場合には安心して買えるモデルです。
他の候補
MSI B450M GAMING PLUS M-ATX ゲーミングマザーボード [AMD B450チップセット搭載] MB4530
売り上げランキング: 11,967
使用したモデルを一回り小さくしたモデル。
機能的には拡張スロットの数程度しか差がないのでサウンドカードを使いたい等でスロットに拘りが無ければこちらの方が安くてオススメです。
大きいケースに小さいマザーは問題なく入ります。
ASRock AMD Ryzen AM4 対応 B450 チップセット搭載 ATX マザーボード B450 Steel Legend
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非常に人気の高い高耐久モデルです。
Amazonで取り扱い分は3000シリーズに対応してる模様です(確実に対応してるかはわかりません)
メモリ
使用したモデル
CFD販売 デスクトップPC用メモリ PC4-21300(DDR4-2666) 8GB×2枚 288pin (無期限保証)(Crucial by Micron) W4U2666CM-8G
売り上げランキング: 1,508
他の候補
TEAM DDR4 PC4-19200 DDR4 2400MHzシリーズ Ecoパッケージ (8GBx2枚(16GBkit))
売り上げランキング: 21,409
CORSAIR DDR4-2666MHz デスクトップPC用 メモリモジュール VENGEANCE RGB PRO シリーズ 16GB [8GB×2枚] CMW16GX4M2A2666C16W
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ストレージSSD
使用したモデル
売り上げランキング: 64
ゲーミングならHDDより読み込み早くてロード時間を減らせるSSDは必須です。
大手メーカー製で500GBモデル。
500GBならゲームだけなら結構足ります。
いろんなゲームをプレイしまくるなら1TB(1000GB)モデルに。
他の候補
特にないですが、大手メーカーならどこでもいいかと思います。
サムスン、ウェスタンデジタル等。
電源ユニット
使用したパーツ
玄人志向 電源 KRPW-BKシリーズ 80PLUS Bronze 550W ATX電源 KRPW-BK550W/85+
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格安定番な玄人志向製のモデルです。
セミプラグインで使用しないケーブルを外して置けるのでケース内に邪魔なケーブルをなくせます。
容量は550Wで使用するパーツを考えれば結構余裕です。
玄人志向のブロンズ以上のモデルは安くてそれなりにつくりも良いらしいので自分はよく使います。8個以上使ってますが特に問題が起きたことはないです。
他の候補
Thermaltake Smart 500W -STANDARD- PC電源ユニット PS624 PS-SPD-0500NPCWJP-W
売り上げランキング: 3,893
80PLUS GOLD認証取得 高効率高耐久電源ユニット NE550 GOLD
売り上げランキング: 5,601
ちょっと品質にこだわる人向け。
「電源は壊れるときに他のパーツ巻き込んで壊す」という現象を恐れる人へ。
ちなみにどんな高級電源だろうが巻き込むときは巻き込みます。
セミプラグインタイプです。
ケース
使用したモデル
Sharkoon ATX/MicroATX対応ミドルタワーPCケース VS4-Vシリーズ ブラック SHA-VS4-VBK
売り上げランキング: 7,560
Thermaltake Versa H26 Black /w casefan ミドルタワー型PCケース [ブラックモデル] CS7070 CA-1J5-00M1WN-01
売り上げランキング: 354
Antec ARGB搭載、強化ガラス仕様のATX対応ミドルタワーPCケース
売り上げランキング: 9,938
ARGB(ライティング)でフロントとサイドが発光するモデル。
ちょっとオシャレかつちょっと安い。
性能レビュー
ここからは組んだベンチマークやゲーム中のフレームレートでPCの性能を見ていきます
以前組んだPCのデータを比較用で並べておきます
今回組んだPC | 比較用PC① | 比較用PC② | |
CPU | Ryzen5 3600 | 9400F | 9700K |
グラフィックボード | RTX2060 | GTX1660Ti | GTX1080 |
マザーボード | MSI B450 Gaming Plus | Asrock H370M PRO4 | AORUS Z390i PRO |
メモリ | DDR4 2666MHz | DDR4 2666MHz | DDR4 2666MHz |
ストレージ | 500GB SSD | 500GB SSD | 500GB SSD |
電源 | 550W ブロンズ | 550W ブロンズ | 600W ブロンズ |
比較用①は3月に10万くらいで組んだものです。
あれからメモリやストレージ、グラフィックボードが安くなったので今組んだ場合どのくらい性能差があるか確認してください。
比較用②は自分のメインで使ってるものでこちらも3月に組んで18万くらいでした。
参考程度にどうぞ。
シネベンチR15
CPU性能を見る定番ベンチマークの古いほう
1567でまさかの現行Corei7を超えるスコアが出ました・・・
AMDが有利といわれるCinebenchとは言え価格が倍近い9700Kを超えたのは驚きです。
いつもなら負けるシングル性能でも195と中々の数字です。
流石に9700Kには及びませんが、それでもこの数字は強い。
FF15ベンチマーク
1920×1080のフルスクリーンで計測
標準画質で「とても快適」、高品質なら「快適」の評価でした。
FF14漆黒のヴィランズベンチマーク
こちらは最高画質でも「非常に快適」の評価。
ここからはゲーム中の平均フレームを計測。
普通のモニターなら平均で80fpsくらい出ていれば快適です。
ただ、PCで対戦系のゲームやるなら144Hzモニターを使用したいので理想は144fpsですね。
RAINBOW SIX SIEGE
国内一番人気なFPSゲーム。
グラフィック設定の中にあるベンチマークにてゲーム中の平均フレームレートを計測しました。
最高画質でも144fps以上は余裕で出ています。
最低画質なら240Hzモニターでも余裕ですね。
APEX Legends
降下中を除くゲームプレイ中の平均fpsを計測しました。
1920×1080のフルスクリーンです。
結構重いタイトルで、最高設定だと平均110で若干辛いです。
最低画質なら170出ています。
画質設定による差が狭く、最低画質でもそこそこ綺麗なタイトルなのでガチでプレイするなら最低画質がオススメです。
PUBG
こちらも降下後のゲーム中の平均フレームレートを計測
1920×1080のフルスクリーンです。
APEXと同程度のフレーム。
ウルトラでもそれなりに快適ですが、144fps出したいなら低画質推奨ですね。
Fortnite
こちらも降下後の平均フレームレートを測定。
全体設定で画質を落とすと解像度が落ちますが、今回は1920×1080で固定してフルスクリーンで計測しています。
高画質でも144Hzモニターで遊べそうなくらい快適です。
エピックにすると流石につらいですが、高画質で十分に綺麗。
おまけ
Shadow of the Tomb Raider
トゥームレイダーの最新タイトル。
体験版にベンチついてたのでせっかくなので回してみました。
これで60fps出るならシングルプレイ向けの重いタイトルは大体遊べるはずです。
この重量タイトルの最高画質でも平均85fps出ています。
しばらくは最新タイトルも60fpsなら快適に遊べそうです。
ゲーム性能まとめ
コスパゲーミングといいつつ、最新タイトルもしっかり遊べますしEスポーツ系のタイトルで144fps以上安定して出せるので10万円という価格を考えれば中々ではないでしょうか。
現状この構成でストレスを感じるタイトルは殆どないと思います。
温度に関して
こちら組みあがった内部画像(CPUクーラーは虎徹に替えた後)
温度はキツイです。
正直この構成のまま使うのはちょっと怖い。
特にCPUですね。
3600に付属のCPUクーラーが貧弱すぎます。
あれは使わない方が良いかと思います。
FF15ベンチ中に80℃に達することがありますし、OCCTという負荷ソフトで負荷テストをした場合5分耐えきれないレベルです。
一応、温度があがればパワーダウンしてくれるのでオーバーヒートの心配がそこまであるわけではありませんが、高熱による性能低下はしています。
自分は素直にCPUクーラーを定番の虎徹に交換しました。
売り上げランキング: 110
また、グラフィックボードも正直冷却が弱いです。
こちらも80℃に達することがありました。
これに関してはグラフィックボード自体のファン設定と、ケースのエアフローの悪さが原因だと思います。
ファンの設定を変更し、73℃付近である程度ファンの回転を上がるように設定すれば75℃くらいに収まるようになりました。↓
グラフィックボードが熱い時の対処法 Afterbunerを使った対処法や温度の確認方法 – 浅く広くPCゲーミング
ケースは初期状態だとフロントの吸気ファンが1個しかないので流石に少し弱い。リアにも排気用に1個追加するのが良いと思います。
ケースの項で触れていますが、今回使ったケースより安いVersa h26等に変えてそれでも温度が高いなら、自分でファンを追加しましょう。
もしもう一度組むとしての構成
組んでみた反省点や8月時点での価格を踏まえもう一度組むとした場合の構成は
パーツ名 | メーカー | 型式 | 価格 |
CPU | AMD | Ryzen5 3600 | 25980 |
CPUクーラー | サイズ | 虎徹Mark2 | 3580 |
マザーボード | MSI | B450M Gaming Plus | 9580 |
グラフィックボード | GIGABYTE | RTX2060 OC | 40800 |
メモリ | TEAM | DDR4-2400MHz 8GB×2 | 8500 |
ストレージ | Crucial | MX500 | 7500 |
電源 | 玄人志向 | KRPW-BK550W/85+ | 5500 |
ケース | サーマルテイク | Versa H26 | 4200 |
合計10,6000円程度。
熱が気になるので、CPUクーラーを別売りの虎徹に変更。
マザーボードは特にサウンドカード等の増設予定が無ければMicroATX版が安いのでそちらに。
グラフィックボードは大手ギガバイト版が非常に安くなっているのでそちらを。
ケースもほぼ上位互換に感じられるVersa H26へ。
メモリは今見ると非常に高くなっていたので、少し下位の物に変更しています。
まとめ
10万円のコスパ構成ですが、5か月前に同じ予算で組んだ時より格段にパワーアップしています。
メモリやSSDやグラフィックボードの価格低下、それとZEN2の存在が大きいと思います。
基本的にいつも「組みたいときがいい時期」派の自分ですが、今は本当に時期がいいと思います。
是非是非、初めての人も自作にトライしてみて欲しいです。
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