GTX1660とGTX1660Tiの間にという超狭いスペースにねじ込まれたGTX1660SUPERを、一番組み合わせる人が多そうな9100Fや9400Fでどの程度性能が出るのか試しながらレビューします
目次
GTX1660 SUEPRの概要と同じ1660系との相違
先に言ってしまうとGTX1660SUPERは1660Tiと1660の間に位置するモデルです。
1660Ti>1660SUPER>1660
1660Tiや1660と異なる点を表にしてみました
GTX1660SUPER | GTX1660 | GTX1660Ti | |
CUDAコア | 1408 | 1408 | 1536 |
テクスチャユニット | 88 | 88 | 96 |
使用メモリ | GDDR6 | GDDR5 | GDDR6 |
メモリ容量 | 6GB | 6GB | 6GB |
メモリスピード | 14Gtps | 8Gtps | 12Gtps |
メモリ帯域 | 336GB/s | 192GB/s | 288GB/s |
コア性能的には殆ど1660に近いですが、使用しているビデオメモリがGDDR5からGDDR6という1660Tiと同じものに変わっています。
さらに、そのメモリスピードも高速化され結果としてメモリ帯域も大幅にアップ。
結果として1660より5~10%程度性能アップし1660Tiより5%程度低い性能を持っています。
ちなみに実際FF15ベンチで比較しましたが、概ね3~5%以内の差になりました。
今回レビューするモデル
GIGABYTE GTX1660 SUPER デュアルファンモデル GV-N166SOC-6GD
ギガバイト製のオーバークロックモデルでデュアルファン仕様。
コアクロックが標準の1800MHzから1830MHzに若干オーバークロックされています。
さらクロックを伸ばして冷却性能も高いトリプルファン仕様もありますが、そちらは少し値段が高いです。
実売は安い方でPalitや玄人志向の次くらいに安いです。
安いですが、バックプレート(プラですが)がついてるのと大手ギガバイト製品への信頼度から選んでます。
側面が発光したりせず、LED等は全くないのはグレード的に仕方ないですね。
GIGABYTE NVIDIA GeForce GTX1660 Super 搭載 グラフィックボード GDDR6 6GB デュアルファンモデル GV-N166SOC-6GD
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余談ですが、14年前くらい(6600GTのころ)からギガバイトのグラボを買っていて、一度他社メーカーのグラボを使ったら使用1年目くらいでリアルに火を噴いて、それ以来ギガバイトだけ買ってました。
今年久々に他メーカーのグラボ買ったらまたリアルに火を噴いたのでギガバイト以外は買えない呪いかもしれません。
運よく?ギガバイトのグラボは性能限界が先にきて故障したことはないですね。
検証CPUについて
今回は9100Fと9400Fを使用した時の性能を見たいと思います。
別にそれしかないという訳ではなく、9900Kと合わせて使う人より9100Fや9400FのローミドルなCPUと合わせる人が多いでしょうから。
自分で組む際に参考にしていただければいいと思います。
テスト機材の構成
パーツ | メーカー・型式 |
CPU | Intel Corei3 9100F/Core i5 9400F |
マザーボード | ASUS PRIME H310M-A R2.0 |
グラフィックボード | GIGABYTE GTX1660 SUPER GV-N166SOC-6GD |
メモリ | G.Skill SniperX F4-3200C16D-16GSXWB(2666Mhzで使用) |
SSD | シリコンパワー SSD 512GB |
電源 | 玄人志向 電源 KRPW-BKシリーズ 80PLUS Bronze 550W |
ケース | Versa H18 |
全部で大体6.5~7.5万円くらいの構成になっています。
この価格で組めるいい時代ですね。
CPUクーラーはCPU付属のリテールでも十分に冷えると判断してそれを使用しています。
ゲーム性能チェック
各ベンチマークや実ゲーム中のフレームレートを計測しました
FF15ベンチマーク
FF15のベンチマークソフト。FHDで高品質・標準品質をフルスクリーンで実行したました。
グラフィックボードがネックでスコアに差が殆ど出ませんでした。
高品質でもどちらも快適の評価です。
FF14ベンチマーク
軽量なFF14のベンチマーク。CPUとメモリの差が出やすいです。
最高品質のFHDフルスクリーン。
どちらも非常に快適。9400Fが10%程度上回りました。
ここからは実ゲーム中のfpsを計測
PCゲームの売りである144Hzモニターを使用する場合の目安として最低144fps以上を目標としています。最低で144を割っていてもそれなりに快適ではありますが。
平均で144Hz下回ると人によっては違和感を感じるかもしれません。
ただあくまで144Hzモニターを使用する場合です、とりあえず60fps以上出ていれば問題なく遊べます。
レインボーシックスシージベンチマーク
グラフィック設定のベンチマークにて測定。FHDのフルスクリーンにて。
平均fpsを比較。
実プレイ時のfpsはベンチマークより20%程度下がるのに注意です。
最高画質でも平均200fps程度出ています。
中画質なら144Hzモニターで、9400Fなら最低画質で240Hzモニターでも遊べそうです。
Fortnite
+9400F 低画質時240Hz〇
+9100F 中画質まで144Hz〇
Fortniteのゲーム中フレームレートを計測。
FHDで3D解像度と描写距離は最大で固定(いわゆる競技設定)で低画質・中画質・最高画質で降下の後でのfpsを計測しました。
バトロワ系でも低画質の軽さは群を抜いています。
最低なら9400Fで240Hzモニターでも余裕な感じ。
9100Fでも中画質までなら144Hzもいけます。
低画質
中画質
最高画質
APEX Legends
+9400F 144Hz:最低画質でギリギリ〇
+9100F 144Hz:最低画質でも結構苦しい
ちょっと重めのバトロワ。最低画質でもそこそこ綺麗な為か9100Fだと最低画質でもフレームレートは100fps程度まで落ち込み144Hzは厳しめ。
9400Fの最低画質でも130fps台まで落ちる事があるので、ギリギリといったところですね。
最低画質
最高画質
PUBG
+9400F 最低画質でも144Hzちょっと苦しい
+9100F 最低画質でも144Hz無理
PUBG、最低画質でもかなり重たいです。FHDで降下後から測定しています。
9400Fを使用しても最低画質でのfpsが時折130付近まで落ち込むので不満は出そう。
一応平均では160fps以上出ていますが。
9100Fを使用するならもう60fpsゲーミングと割り切るレベル。平均で144Hz割ってます。
低画質
高画質
ウルトラ画質
温度・騒音
温度に関しては良好。
ケースに入れていない状態での測定ではデフォルト設定でFF15ベンチマーク中に負荷率100%をキープしても70℃前半です。
ファンも全開にならないので、ケースに入れていなくても割と静かでした。
そこまで発熱量が無いんでしょうね。
なんなら少しクロックを上げて運用してもいいかもしれません。
GTX1660SUPERに合わせるCPUは
9100F,9400Fと比較してみて、FF15の高画質で殆ど差が無いように重量級タイトルだとCPUの前にグラフィックボードがネックになりました。
ただ、バトロワ系のタイトルを低画質で遊ぶなら9400Fがフレームレートで余裕をもって144Hzを超えるなど差がでました。
出来れば9400Fを選びたいところです。
Ryzen3600やi5 9600Kを選ぶよりは、その予算でRTX2060にグレードアップしたほうが幸せかと思います。
Tiや無印とは予算と相談
流行りのバトロワで遊ぶ分にはCPUにパワーがあれば十分な性能を有しています。
ただ、高負荷なソロ向けタイトル等には中画質60fpsなら・・・といったところでしょう。
1660Tiや1660との性能差は価格なりの差なので、予算に合わせて選べば特に問題ないかと思います。
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