ゲームで使用するCPUにはコア数がどれくらいあればよいのか?
コア数が多いほど強いのか、4コアあれば十分なのか。
その検証で今回はCPUを4コアと8コアで切り替えて比較してみました。
目次
ゲームとコア数の関係の色々な説
PCゲームにおいて必要なコア数には多数の説があります。
・ゲームだと4コアまでしか使わないから4コアで十分説
・最新ゲームなら8コアでも足りない説
・多ければ多いほど良い説
・クロックの方が大事説
・クロックよりコア数が大事説
色々な説がありますがどれが正しいかを今回は検証しました。
検証方法
使用したのは8コアCPUである9700K。
こちらをBIOSで5~8番目のコアを無効にし、4コアにした状態と8コアすべて有効にした状態の両方でゲーム性能を比較しました。
使用機材
CPU:Core i7 9700K 定格 全コア4.6GHz
マザー:Z390-i Aorus pro wifi
メモリ:DDR4 2666MHz 8GB×2
GPU:GTX1080 1900MHz
検証結果
FF15ベンチマーク
FF15ベンチマーク
1920×1080のフルスクリーンで画質設定3パターンにて計測。
重たい部類に入るベンチマークでGTX1080は軽量設定でもほぼ100%維持していました。
高画質と標準画質が殆ど変化がなかったです。
が、軽量画質になると7%程8コアのスコアが伸びました。
高画質と標準画質ではCPUは余裕がありましたが、軽量画質になると8コアでも時折すべてのコアが100%になりました。
FF14ベンチマーク
FF14紅蓮のリベレーターベンチマーク
FF15よりは軽めでグラフィックボードへの負荷が少ないです。
こちらも1920×1080のフルスクリーンで3パターン。
全てのパターンで最高と高画質で5%、標準が画質だと10%の差が出ました。
ただ、このベンチはスレッド数が非常に少なくて使用率が高くなるのが3コア程度でした。
常時10%を割っているコアもあるのに差が出たのが謎です。
R6S
レインボーシックスシージのグラフィック設定から起動できるベンチマークでの平均フレームを計測。
かなり軽い部類のタイトルです。
1920×1020のフルスクリーン。
最高~高い設定では3%未満の差でしたが、一番低い画質時には8コア側が強くて2割近く差が開きました。
グラボがネックになってる間は差が出にくい
当然といえば当然ではありますが、グラフィックの重いFF15の高画質設定で差が出にくかったのを見るに、グラフィックボードがネックになってる間の差は出にくいです。
これはクロック差があっても同じで、9100F+GTX1080でも9700K+GTX1080でも似たようなスコアでした。
ソフトによって使用するコアの数が異なる
ソフトによっては、全てのコアを使えないというのはもちろん正解でした。
FF14ベンチでは最大でも3コアしか使用が高くなりませんでした。
それでも8コア側が多少スコアが伸びたのは4コア時に無効にしたコアが強かった説?
これ、何故なのか良くわかりません・・・
バックグラウンド分で4コアだと少し落ちてるんですかね?
全てのコアをフルで使用すると差が
グラボがネックにならず、尚且つすべてのコアを使用していたR6Sの低画質設定ではしっかりと差が出ました。
なにより、「高フレームレートは高クロックCPUでのシングルパワー」と言われていたのに、同じクロックでもコア数が違うだけで2割もフレームレートが違います。
クロックとコア数の重要性はソフト次第
4.6GHzの定格を3.6GHzまでダウンクロックして同じように測定してみた。
結果の8コア3.6GHzと4.6GHz、4コア4.6GHzのスコアをグラフにしました。
使用するコアに余裕があったFF14では、クロックが落ちた場合の方がコアが減った場合よりもスコアが下がりました。
逆に、8コアをフルで使用していたR6Sはコアが減るほうがフレームレートがガタ落ちしました。
まとめ:ソフトによるけど8コアあったほうが無難
ソフトにもよりますが、4コアよりも8コアの方がゲーム性能としては上がるようです。
なのでシングル性能が同一であれば4コアよりも8コアが良いのは間違いないです。
10以上のコア数の影響は自分の環境では検証できませんでした。
しかし、コア数だけを重視してクロックが低くてもダメ。
使用するコアに余裕がある場合にはクロックが大事になります。
つまるところ、ソフトによってコア数かクロックかどっちが大事か分かれるので、コア数もクロックも多い(高い)に越したことはないです。
バランスよく数値の高い製品を選びましょう。(当たり前)
そういう意味では9700Kや9900Kがゲーミングで強いのは頷けますね。
はい、当たり障りのない結論しか出せなくてすいませんでした・・・
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