国内だとコンセントの安全上1500Wが最大の電源ユニット。
例えば2000Wを要するようなシステムの場合はどうしますか?
電源ユニットを2個にする方法や、ケース内に収まらないという人の為にCPUだけ外付けの電源で動作させる方法をお教えします。
・電源ユニットを2個にするパターン
単純に電源を2個にする方法。電力を多く使用するCPUとGPUを1台ずつで駆動するのが普通ですね。
そのままではマザーボードのATXコネクタに接続できるのは1台だけなので、ケースの電源スイッチを押しても1台の電源しか起動しません。
このようなATXコネクタを分岐するケーブルを使用することで同時に起動させることができます。
運用にはPCケースが電源2台搭載可能なタイプが必要。
2台搭載可能なケースが非常に少なく、さらにデカい。(上の画像のケースは対応してます)
1台を外に出して運用する方法もありますが、電源ユニット自体が内蔵前提なので外に出すと非常に不格好になる上、ケーブルが通る道を確保しないといけずあまりオススメしません。
・産業用電源を追加してみた(テスト
PC用電源ユニットではなく、産業用のパワーサプライ(電源)を追加してみました。
使ったのはこちら。
オムロン (OMRON) スイッチング・パワーサプライ 標準タイプカバー付きタイプ ねじ端子台
PCゲーマーにはスイッチでおなじみにオムロン製のパワーサプライ。
オムロンは工場向けの製品が主力なのですよ実は。
これなら空いたスペースにと適当に固定しておけるかも?
テストに使ったのはこれ
適当に保管していた部品組み合わせて組んだセレロンPC。電源はエネルマックス。
ちゃんと起動します。
このようにCPU用の12Vを外すと・・・
もちろん起動しません。
このCPU用12Vを後付けのパワーサプライで代用してみます。
他のジャンク電源から12Vコネクタを切ってきました。
先端を処理して(ワイヤーストリッパーあったけど、せっかくなのでどこにでもあるカッターで作業)
パワーサプライの出力につなぎます。
12V用ケーブルは黄色が+、黒がーです。
入力は100Vなのでコンセントが使えます。
このパワーサプライの定格が50Wなのでホームセンターで売ってるコンセントケーブルを使用しています。
CPU用電源コネクタに接続し、コンセントを指します。
この時点でCPUに12Vが供給されています。
そしてマザーボードの電源スイッチをONにすると・・・
普通に起動しました。
Windows起動中の電圧を計測しましたが、12.04±0.01V程度でした。
セレロンなんで大した消費量ないのせいか、変動率は低いですね。
・普通に動いたが、問題が
特に問題なく起動してしまいましたが、電源を切ろうとしたときに何故か電源ユニットが起動したままで、CPUファンと電源ファンが回りっぱなしになりました。
パワーサプライのコンセントを抜くと完全に切れたので、PCの電源を切るならパワーサプライの電源も一緒に切らないといけないですね。
あと、今回のタイプは50W出力で3.5インチHDD程度のサイズなのですが、150Wだとミドルサイズのグラボくらい、300W以上になるとかなり大きいです・・・
さらに、パワーサプライをケース内に収めても結局100V用のコンセントケーブルを引っ張らないといけないので
これなら普通に電源ユニット使うよねってレベルです。
・大人しく電源2個使いましょう
なんだか無駄なテストになってしまいました・・・
ただ、産業用電源の安定性はかなり良いと思われるのでもし機会があったら今度はフルで産業用で動かしてみようかなと思います。
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