自作PC初心者向け:電源ユニットの選び方、規格の説明やおすすめメーカー

パーツの選び方
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自作PC用の電源ユニットを選び方を、なるべく簡単に説明します。

5分で終わる簡易版に加えて、選び方のコツまで(あくまで簡単に)

関連:自作PC初心者向け:超簡単!パーツの役割・パーツの選び方2018年版 – 浅く広くPCゲーミング

・最後に選ぼう

電源ユニットは各パーツの消費電力の合計からその容量を決定します。

また、ユニットのサイズもケースが対応したものに合わせる必要があります。

これらのことから、電源ユニット以外のパーツを先に選んで最後に電源ユニットを選んだほうがいいでしょう。

・巻き込み云々に神経質になりすぎないように

よく電源ユニットは故障すると他のパーツを巻き添えにするから良いのを買えというのを聞くと思います。

確かに巻き込む可能性はありますが、余程粗悪な電源を選ばなければポンポン故障したりしませんし、故障したとしても保護回路が働きます。

もちろん高い製品ほど故障はしにくいのですが、高い金を払ってまで守りたいシステムなのか?と予算と相談して考えましょう。

選び方

・簡易版

選んだパーツから最大消費電力を算出

電源ユニットは製品毎に最大出力が決まっています。

使用するシステムの消費電力が電源ユニットの最大出力を上回ると、電力が供給しきれなくなり動作が不安定になります。

では単純に消費電力を最大出力が上回っていればよいかと言うとそれも違います。

目安としてはシステムが消費する最大消費電力の2倍の出力を持つ電源を選びましょう。

システムの最大消費電力の計算は計算サイトを使用しましょう。

エムエスアイコンピュータージャパン

電源容量計算 | BTOパソコンミニ館

計算するのが面倒だという人向け

ローエンド(グラボ無し) 300W

ローエンド(GTX1050程度)400W

ゲーミングミドルエンド(~RTX2070程度) 600W

ゲーミングハイエンド (~RTX2080Ti)1000W

ゲーミングウルトラハイエンド(グラボ2枚以上)お前にはまだ早い

くらいを目安に。(多めに見積もっていますがあくまで目安なので保証はできません)

ケースが対応したサイズ規格を選ぼう

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サイズ規格は大きい順に

ATX電源→SFX電源→TFX電源となります。

ITXサイズの小型ケースでもない限りはATXサイズの電源になります。

また、ATXサイズでも奥行が140mmと160mmありケースによっては160mmが入りません。

ITXサイズの小型ケースはSFX電源が殆どですね。

TFXに関しては現在殆ど見ません。ごく一部のケースだけです。

ケースの仕様を確認しましょう。

必要なコネクタをチェック

必要なコネクタが備わっているか確認しましょう。

CPU用の12Vやストレージ用の5Vは基本的に問題有りませんが、

グラフィックボード用の12V6ピンや8ピンコネクターは使用するグラフィックボードによって必要な個数が変わるのでしっかり確認しましょう。

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グラフィックボード用の12V6ピン

グラフィックボード用の12V8ピン

ぶっちゃけ、余程極端なパーツや変なメーカーの電源ユニットでない限りコネクタが問題になることはないです。

とりあえず、これだけ守れば基本的に大丈夫です。

ここからは、選ぶ際のセオリーの根拠や性能の目安について説明していきます。

・詳細版

最大消費電力の2倍が推奨される理由

細かい説明を省くと、最大出力400Wの電源なら、200Wを使用している時が一番効率よく電源がコンセントの電力をPC用に変換できる為です。

電源ユニットの設計が最大出力に対する負荷率が50%の時が一番効率よく動くように作られているのです。

50%を越えると発熱の上昇も大きくなるため、故障しやすくなったりするわけです。

ただ、個人的には2倍は多すぎると思っていますが、金額的な問題を除けば2倍で全然問題ないです。

ちょっと小難しいですが↓

【自作PC】最大の2倍は多すぎ?寿命や効率からPC電源ユニットの選び方とオススメの倍率 – 浅く広くPCゲーミング

プラグイン

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各ケーブルが電源ユニットから取り外し可能な機構です。

ATXコネクタ(一番でかいやつ)以外が取り外し可能なタイプ(画像中)と、それも含めてすべて取り外し可能なフルプライグインタイプ(画像左)があります。

基本的にケーブルは余るような設計になっており、余ったケーブルが外せない場合ケース内に宙ぶらりんな状態になりますが、プラグインなら余ったケーブルを取り外すことでケース内がすっきりします。

狭いケースだと余ったケーブルが邪魔して配線がやりにくくなるのもあるので、プラグインをオススメします。

プラグインじゃない電源は安物の粗悪品な傾向もあります。

80PLUS

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電源ユニットがコンセントの電気をPC用に変換する際の変換効率の良さを示す規格です。

グレードが複数あり、

スタンダード→ブロンズ→シルバー→ゴールド→プラチナ→チタニウム

の順で変換効率が良いです。

変換効率が良いと発熱量が少ない(変換されないエネルギーは熱に変わる)のでグレードが高いほうが故障率も低くなる傾向にあります。また、電気量も若干抑える事ができます。

現在のATX電源は80PLUSじゃない方が珍しいくらいで、少なくともブロンズは欲しいですね。

シングルレーン・マルチレーン

各パーツの中でもCPUやグラフィックカードが特に電力を使用します。

それらはすべて12Vなのですが、マルチレーンだとこの12Vが何系統かに分かれています。

CPUとグラフィックボードで系統を分けることで1系統毎の電力量を抑える事ができます。

それにより安定性が増すというメリットがありますが、最大消費も各系統で分割されている為、ハイエンドなグラフィックボードを使用した場合にマルチレーンだと出力が足りなくなることがあります。

初心者ならシングルレーンが無難です。

保証年数

まんまですが、単純に品質の目安になります。

保証年数が長いほど故障しにくいと思ってよいです。

人気メーカー

オウルテックのSeasonicブランドの電源が品質面で評価が高いです。

保証年数の長さや、高負荷時の安定性が抜群です。

ただ、1番人気は安さと品質のバランスから玄人志向が文句なしの一番です。

一部の電源マニアが叩いていたりしますが、そのコストパフォーマンスの高さは群を抜いています。

10万円前後のシステムなら自分は玄人志向をオススメしますよ。

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