3月にPS5の仕様が発表されました。
自作PCユーザーでないとわかりにくいその凄さを、実際にゲーミングPCとして仕様を再現して価格や性能を検証しました。
目次
PS5の仕様
2020年4月時点でのPS5の仕様になります。
PS5 仕様 | |
CPU | ZEN2 8コア16スレッド 最大3.5GHz |
GPU | Radeon RDNA2 演算能力10.3TFLOPS |
メモリ | GDDR6 16GB |
ストレージ | GEN4 SSD 850GB |
映像出力 | 4K 120Hz対応 |
※公式サイトより
PS5の仕様を再現したPCの構成と価格
上のPS5の仕様を自作PCで再現しようとした場合の構成とその価格の表になります。
各パーツのリンクは細かい説明にジャンプします。
PS5仕様再現PC | 価格 | |
CPU | Ryzen7 3700X | 4.3万 |
GPU | RTX2080 | 8万 |
メモリ | DDR4 8GB×2 16GB 4000MHz | 3万 |
ストレージ | GEN4 SSD 1TB | 2.5万 |
マザーボード | X570マザーボード | 2~3万 |
電源ユニット | 750W GOLD | 1万 |
ケース | お好み | 05~2万 |
OS | Windows10 | 1.5万 |
合計価格 | 23~25万円程度 |
その価格は23万円以上!
もちろん、完璧に再現してるわけではないですしPS5の仕様自体も「最大」表記が多く実性能は不明なのであくまで参考程度に。
ただ、10~15万円のゲーミングPCよりははるかに高性能だとは思います。
自作PCに置き換えた場合
GPU
PS5:Radeon RDNA2
PC:RTX2080
GPUはグラフィックの処理を行う部分でゲーム機の性能の要ともいえる。
RadeonというGPU自体はPC向けにも存在しますが、RDNA2というモデルは今のところ発売されていません。(年内には出そうですが
ただこのGPUの処理性能は発表されていて、10.3TFLOPSという数値になっています。
これをPC向けのGPUで近い製品なのがRTX2080というモデル。こちらは10.1TFLOPS。
このことから「RTX2080相当」と言われていますね。
RTX2080の現在の価格は何と7~8万円!(ちなみに終売)
これだけで最新ゲーム機以上の値段になります。
という訳でRTX2080を使用したいところですが、今手元になくて代わりに今回の再現PCではRTX2080SUPERという、RTX2080よりも若干高性能なモデルをパワーダウンさせて使用します。
CPU
PS5:ZEN2 8コア16スレッド 最大3.5GHz
PC:Ryzen7 3700X
CPUはグラフィック以外の処理を行う部分です。
PS5ではZEN2というCPUが使用されています。
8コア16スレッドとは1個のCPUの中にCPU8個分が入っていて最大16の仕事をできるといったイメージです。
ZEN2というCPUはPCにも存在して、8コア16スレッドならRyzen7 3700Xというモデルが近いですね。
ただこちらは最大4.4GHzで処理性能がPS5の物よりも高いです。
PS5のCPUがこの3700Xをカスタムしたものなのか、まったく別の新規の物なのかは不明ですが、近いモデルという事で今回の再現PCでは3700Xを使用します。
Ryzen7 3700Xの価格は4.3万円!
これだけでもPS4 Proが買えてしまいますね・・・
メモリ
PS5:GDDR6 16GB
PC:GDDR6 8GB+DDR4 16GB
メモリは一時的にデータを保存する場所でCPUやGPUはメモリに入ったデータを処理します。高速なほどCPUやGPUの処理速度も上がります。
PS5はCPUとGPUで16GBの容量のGDDR6という規格のメモリを共有すると思われます。
GDDR6は現行のPCで使用するメモリとしては最速です。
PCではRTX2080のような最新GPUではGDDR6が使用されていますが、CPU用はDDR4というGDDR6よりも低速なメモリが使用されます。
CPU用のGDDR6は存在もしません。
この部分に関しては今のところPCでは再現が難しいです。
なので、今回の再現PCにはDDR4の中でも高速なオーバークロックメモリを用意しました。
GALAX HOF OC Lab Master DDR4-4000
こちらを4000MHz(ZEN2で使用するメモリの定格は3200MHz)という高速動作で使用します。
価格は参考程度ですが3万円ほどします。(2万円程度のでも同じ速度出ます)
ここまでしてもGDDR6の速度には及びませんけどね。
ストレージ
PS5:GEN4 SSD 850GB
PC:GEN4 SSD 1TB
ゲームや動画などのデータを保存するパーツ
容量が多いほど多くのゲームを保存でき、速度が速いほどロード時間が短くなります。
PS5ではGEN4接続という最新のSSDを搭載しています。
HDDだったPS4では1GBの読み込みに20秒を擁していましたが、PS5では1秒間に5.5GB読み込めるそうです。
PCにもGEN4接続のSSDがありますが、そちらは最高で1秒間に5GB。
PS5は独自の技術でさらに高速化してるらしいです。
まあ近い性能ってことでGEN4SSDを使うとして、850GBは存在せず1TB(1000GB)が近いですね。
CORSAIR M.2 SSD Force MP600シリーズ 1TB
大体2.5万円くらいになります。
今回の再現PCではゲーム性能の検証だけなので用意していません。(お財布的な事情もあります)
普通のSATA接続のSSDを使います。
マザーボード
上記のパーツの載せるベース基板
CPUの3700XとGEN4 SSDが使用可能なモデルだと安くて2万円程度ですね。
今回の再現PCではGEN4 SSDを使わないのと3700Xもパワーを制限して使うので適当な1万円程度のマザーボードを使用しています。
電源ユニット
コンセントからの電気を各パーツに対応した電圧に変換するパーツ。
今回のパーツ構成だと750Wくらいは欲しいので、750Wモデルの定番モデル。
1万円くらいです。
ケース
パーツが収まれば特になんでもいいです
これだけのパーツ使うなら1万円くらいのを使いたいところです。
再現PCでみるPS5のゲーム性能
上で紹介した構成(一部異なりますが)のゲーミングPCがこちら
CPUクロックはBIOSにて3.5GHzに固定。
GPUクロックもRTX2080と同等に落としています。
メモリは4000MHz。
これで実質PS5ゲーミングPC(嘘
このPCでゲーム性能を見ていきます。
FF15 フルHD
PS4版のあるFF15が比較対象としてわかりやすいかなと思います。
PS4版はPS4Proを使用してもFHDで軽量品質60fps安定しませんでした。
ちなみにPS4だと30fps程度でした。
今回組んだPS5もどきPCだとフルHD軽量品質で非常に安定して120fps以上出ます。
激しい戦闘シーンでも最低120fpsというレベルなのでフレームレートだけみるとPS4Proの倍以上の性能になりますね。
FF15 4K
4K品質だとPS4Proでは30fpsも安定しませんでした。
PS5もどきPCなら60fps安定です。
PS5はPS4Proの2倍以上の性能?
FHD,4KともにPS4Proの倍のフレームレートを出しています。
PS5もどきPCで言えばPS4Proの2倍以上の性能はありそうですね。
4K120fpsは無理そう
FF15の軽量モードでも4Kだとよくて85fps程度。
PS5の目標値として4K120fpsが挙げられてますが、中々に厳しい感じがします。
最適化等で達成できるのでしょうかね??
PS5のコスパは凄まじそう
PS5の価格は今のところ不明ですが、ゲーム機である以上高くても7万円程度だと思います。
20万円オーバーなゲーミングPCと(ゲーム限定なら)同等の性能と考えると非常に破格。
もちろんPCにはゲーム以外の使い道があるので単純な比較は難しいですが、ゲーマー的にはPCを買うのが馬鹿らしくなるかもしれませんね。
PS5発売後にゲーム用PCを選ぶメリット
確かにPS5の「コスパ」は良いのですが、発売前の現時点でゲーミングPCのハイエンドにはスペックで劣ります。
究極を求めればやはりPCという事になります。
また、PS5の映像出力が120fpsまでとなっており240Hzモニターや360Hzモニターまで選べるPCの方が高fpsを求めるFPSゲーマーには最適です。
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これPS6