初めての自作でよくある失敗や、中級者でもやってしまうようなうっかり失敗事例をそのダメージの量と一緒に並べてみました。
初めて組む方はぜひ一読を。
目次
パーツ選定で
パーツ選定時点での失敗事例
CPUとマザーボードが合わない
ダメージ:最悪マザーボード買い替え
特に最近のINTEL製CPUを使う場合に多いかもしれません。
CPUソケットの型式が同じでも対応するCPUが異なります。
マザーボードのチップセットに依存するので、そちらを確認しましょう。
INTEL製LGA1151ソケットの第6世代以降CPUとチップセット対応表 – 浅く広くPCゲーミング
また、BIOSのバージョンが古くて対応してないパターンにも注意しましょう。
他人の構成例だけを見て「このマザーボードであのCPU動くんだ」と思ってしまわないように。マザーボードの仕様をしっかり確認しましょう。
2019年現在だと、Z390チップセット以外の3xx系マザーボードは初期のBIOSだと第9世代のCPUに対応していない場合が多く、BIOSのアップデートには第8世代のCPUが別で必要になることがあります。
BIOSアップデートサービスがある店舗もありますが、5千円くらい掛かることも。
グラフィックボードがケースに入らない
ダメージ:ケース買い替えて組み直しの手間
グラフィックボードがケース内に物理的に収まらないパターン。
結構見落としがちなので初心者から中級者までそこそこ見ます。
特に長さはクリアしたものの、横幅や厚みで引っかかるパターン・補助電源のコネクタ分が計算外のパターンを見落とす人がいるので要注意。
大型になりやすいハイエンド製品をコンパクトなケースで使用する際は確認しましょう。
CPUクーラーがマザーボード・ケースに合わない
ダメージ:クーラー買い替え
CPUクーラーにも対応ソケットがあることを知らない人がいたりします。
特にAMDは非対応な製品が多いので注意。
また、クーラーのヒートシンクがメモリに干渉したり、ケースに干渉する事も多々あります。大型の空冷クーラーを使用場合は入念に下調べしましょう。
「ケース名 クーラー名」で検索して実際に使用している例を見つけられると安心です。
水冷の場合は単純にケースがラジエーターのサイズに対応しているか確認が必要です。
ドライブやストレージがつけられない
ダメージ:ドライブの買い替え
最近のケースは3.5インチや5.25インチベイが存在しない場合があります。
特に5.25インチベイがないケースは多く、知らずに光学ドライブを購入してしまうと、悲しいことになります。
使用するストレージやドライブが設置できるかケースの仕様を確認しましょう。
組み立て時に
組み立て時にあるトラブル例
指を切る
ダメージ:めっちゃ痛い、血でパーツ破損
結構多いです。
自分もスパスパやってます。
特にCPUクーラーのヒートシンクとマザーボードのバックパネルの作業中ですね。
薄い金属なのでグッと力を入れると簡単に指が切れます。
薄手の布手袋を使用すると回避できます。
CPUソケットのピン曲げ・CPUのピン曲げ
ダメージ:マザーボードの修理
INTEL製CPUの場合はマザーボード側のCPUソケットのピン、AMD製CPUの場合はCPU側のピンを曲げてしまう例。
AMD側はピンがそれなりに強度があるのですが、INTEL側のマザーボードのピンは本当に曲がりやすいです。気が付いたら曲がっていたというのはよく聞きます。
CPUをセット後に指でゆすったりしない、ピンに引っ掛けそうな糸の粗い手袋は使用しない等の対処法があります。
袖の垂れた服もやめましょう。
CPUクーラーの保護フィルムを剥がしてない
ダメージ:CPU温度が過上昇、最悪CPUの破損
CPUクーラーのヒートシンクや水冷ヘッドのCPUとの接触面には保護シールが貼られている事があります。
これを剥がし忘れたままセットしてしまう事例。
大手BTOがやった事例や、そこそこの経験者でもうっかりやってしまってるのを見たことがあります。
負荷テストすれば100℃に達してしまうレベルなので気づく人はすぐに気づきます。
気づかずに「なんか不安定」程度に使い続けてしまうと最悪CPUの破損もあり得ると思います。
ファンの向きが違う
ダメージ:温度の上昇
わかっていてもやってしまう系ですね。
自分も最近うっかりやってしまいました。ただ、わかりやすく温度が上昇したりしないので気づきにくいですね。
ファンガードがある側が排気です。
ファンへのケーブル巻き込み・接触
ダメージ:温度上昇
ケース内がゴチャゴチャしてるとよくあります。
接触していれば異音で気づきますが、巻き込んでファンが停止してる場合は気づきにくいです。
CPUファンなら停止すると警告でる場合もありますしCPU温度が結構上昇するので気づきやすいですが、ケースファンだと警告も出ないし温度の変化も少ないのでケースを開けるまで気づかないパターンも。
その他
自作と関係なかったりすること等
モニターをマザーボードの出力に接続
自作してる人だとやる可能性は非常に低いですが、自分が組んで渡した友人がやってました。
グラフィックボード側に接続するように注意しましょう。
おしまい
コメント
10400Fが届くのが遅いと思って代わりに11400Fを買ったらマザボと合わなかったという…
世代とソケット形状の両方が対応していないといけないのですね, 勉強になりました.
B460かH410だと11400Fは動きませんからね・・・
これに関してはIntelも酷いなと思います。
H470やZ490なら動くんですけどねー
分かりにくい