長年人気のサーマルテイク Versa H26の後継機とも呼べそうなH200 TG RGBをレビューしました。
価格.COMではついにH26を抜いて1位になったその性能とコストパフォーマンスを検証。
H200 TG RGBの特徴
H200は実売6~7千円と、十分に安い部類ではありますが4000円前後のH26と比較して激安ケースではありません。
ですが、近代的な外観や、フロントRGBにスイング式強化ガラスパネル等、H26にあった古臭さは払しょくされています。
サイズは割とコンパクトでありながらも大型のパーツも無理なく搭載可能となっていて、激安ではないがコスパに優れた無難でオシャレなケースです。
仕様
H200 TG RGB | |
寸法 | 454(H) x 210 (W)x 416(D)mm (突起部を含む) |
フロントI/O | USB 3.0×2 オーディオIN/OUT RGB切り替え 電源 リセット |
対応マザーボード | ATX,MicroATX Mini DTX, Mini ITX |
対応電源ユニット | ATX |
対応CPUクーラー | 最大高さ180mm |
対応グラフィックボード | 長さ: 320mm |
付属ファン | リア 120mm×1 |
対応ファン | リア120/140mm×1 フロント120mm×3か140mm×2 |
トップ120/140mm×2 | |
対応ラジエーター | フロント 最大280mm |
ドライブ | 2.5/3.5インチ×1 2.5インチ×2 3.5インチ×1 |
白と黒の2色展開
H200 TG RGBには黒に加えてSNOW Editonという白いモデルもあります。
白はこの低価格モデルとしては珍しく内部まで白く塗装されているので、白に拘る人にもオススメ。
ただし、付属のファンは黒なのでInwinのSIRIUS PURE等に置き換えたいですね。
付属品
付属品はシンプル、ねじ類と結束バンドとビープスピーカー
取説は多言語版で日本語ありで結構詳しく書かれてます
外観チェック
高さ454mm奥行416mmと、ATXケースとしてはやや小さめの寸法になります。
特に奥行はかなり詰めてますね。
正面
左下にメーカーロゴと左側に盾にRGBライティングが伸びています
上面
真上からのアングル
ケースI/Oは上面のフロント側に
マグネット式のフィルター付きになります。
サイド
フロントから見て左サイドは強化ガラスパネル。
パネル開閉はスイングドアになっています。180度以上開きます。
簡単に開け閉めできるのでちょっと開けてメンテしたときに非常に楽です。
外したパネルの置き場所に困ることもないですし。
ただ、デスクの左側に置くとデスクが邪魔で開けられなくなる点に注意。
電源ユニットの銘盤が見えるようにカットされています。
背面
拡張スロットのカバーは切り取りタイプではなくちゃんとねじ止め。ガイドレール無し
底面
底面にもフィルターでこちらはスライドで着脱可能。デフォルトだと背面側にスライドして抜きます
出っ張りが前側に来るようにして前から挿せば前側で着脱可能です。
前側から抜けたほうが普段の掃除も楽なので差し替え推奨
ケースI/O
ケースI/Oは上面側についています。
左から
電源スイッチ
アクセスランプ
リセットスイッチ
ライティング切り替えスイッチ
USB3.0×2
オーディオIN
オーディオOUT
残念ながらUSB-Cはありません。
格安ケースなので仕方ないですが、あると10点中1点は上がりました。
ツールレスで開閉
H200 TG RGBは工具等を使用せずにある程度分解可能です。
左側サイドパネルはスイング式で、マグネットで閉じているので手で引いて開閉可能です。
スイングの範囲はかなり広いです。
作業時に邪魔になることは少ないかと思います。
フロント側は下から手で引くと外れます。
内部構造チェック
グラフィックボード取り付け部
仕様上は最大で320mmまでのグラフィックボードが取り付け可能です。
実寸だとフロント側まで350mmくらいありますが、フロントファンやラジエーターを考慮して320mmかもしれません。
実際に231mmのグラボとフロントに25mmのファン取り付けたときの隙間が95mmくらいでした。
231+25+95=351mm(プラマイ5mmくらい誤差あり)といったところ。
ラジエーターが30mm厚の簡易水冷をフロントに載せるとファンと合計で55mmになるので、300mm以上のグラボだと干渉すると思われます。
RTX3080以上は300mm以上のグラボが殆どなので、フロントにラジエターを積むなら注意が必要。
マザー裏
大きめのメンテナンスホールがありバックプレートの交換も余裕です。
電源ユニットの取り付け
電源ユニットはケース下部に下向き推奨
3.5インチ用のシャドウベイがあるため、長さのある電源を使用する場合はベイを撤去しないと辛いかも知れません。
ストレージスペース
電源カバーの上に2.5インチが2個分。手前のハンドスクリューを外して撤去可能。
電源ユニット横にあるシャドーベイ。上に2.5/3.5を1台と、中側に3.5を1台固定可能。
対応CPUクーラー
対応するCPUクーラーの最大高さは180mmとかなり余裕。(画像は154mmの虎徹)
最近の空冷クーラーならまず問題ない高さです。
簡易水冷に関してはフロント側に最大280mm/240mmラジエーターまで取り付けです。
360mmは取り付けられないのは非常に残念。
ファンの取り付け
トップ側には120mm/140mmファンが2個取り付け可能。
背面は120mmが1個で付属ファンが最初からついています。特に光ったりはしません。
フロントは120mm3個か140mmが2個取り付け可能。
配線スペース
裏配線スペースは電源からフロントまでにしっかりとスペースが設けられています。
しっかり整理しなくても無理やり詰め込んで無理なくパネルは閉まりました。
ただ、CPU電源までの経路を含めてマザー裏の空間に深さがないです。
ちょっと太いケーブルだとCPU電源がパネル閉じるときにかなり邪魔になりそう。
組み立てた感想
スイング式のガラスパネルが地味に邪魔でした。
ケース背面側に手が入らなくなるのとケースを立てたり起こしたりするときに一度閉めないといけなかったり
ネジ外せば取れるので丸ごと取れるので、初回組み立て時は外したほうがいいかもしれません。
CPU補助電源側と天板側に空間が無くて補助電源刺すのに結構苦労しました。
フロントのライティング
フロントのライティングは電源ユニットからのSATA電源で電源をとります。
せっかくストレージをm.2だけにしたのにこれのためにSATA電源ケーブルを電源ユニットに繋がないといけないのが地味に嫌。
トップにあるスイッチを押すと色が単色(赤→青→緑~)からレインボー、レインボーグラデーションといった風に変わります。
スイッチを長押しすると消灯・点灯切り替え可能。
作例
人気のパーツだけで組んでみました。
性能的にもオススメレベル。
短めのグラボ使ってるのでフロント側にかなり余裕があります。
フロントのRGBファンだけだとちょっとライティング寂しいですね。
エアフローはそこまで悪くはないです。
初期からフロントの吸気ファン3個足してゲーム中のGPU温度は77℃くらいでした。
天板側に排気ファンを追加すれば73℃程度に収まります。
CPUに関しては元々そんなに熱くないのに虎徹をつけたので70℃未満をキープしてます。
まとめ
H200 TG RGBの
気になる点
・360mmラジエーターは使えない
・フロントUSB-Cがない
・裏配線スペースはそこまで広くない
良い点
・スイング式パネルでツールレスにメンテしやすい
・最大180mmまでと大型空冷クーラーも余裕
・グラボも320mmと超大型以外は入る
・フロントライティングが結構綺麗
・ATXとしては割とコンパクト
そこそこ安くて無難なケースという印象です。
超オススメかと言われたらそうでもないですが、見た目も悪くなく大型パーツも使用可能なので困ることが少ないと思います。
360mm簡易水冷が使えない以外は大きな不満もありません。
見た目が気に入れば悪くないチョイスだと思います。
特に白モデルだと、この価格帯でここまで白に寄せたモデルは少ないので、安く白で組みたいなら是非どうぞ。
コメント
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