実はこっそり(でもないけど)やってるYoutubeのチャンネルでドスパラ様からPalitのRTX3060の2種を提供いただいたのでブログの方でもレビューしていきます。
全メーカー中最安モデルの実力や如何に
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目次
価格について
グラボ価格が安定しないのであまり触れたくないですが一応21年3月時点でのお話。
RTX3060の実売は6万弱から7万前半となっています。
RTX3060Tiが最安5.5万円スタートだったことを考えるとそれより下位の3060無印が高いので「高い」という反応がおおいですが、RTX3060Tiがヤフオクで10万円近い価格で落札されてる現状だと仕方ないかなと思います。
3060が高いのでなく、グラボ全体が高いです。
仕様比較
上位のRTX3060Ti、旧モデルとなるRTX2060 SUPERとの仕様比較
尚、RTX3060のクロックについてはPalit版の数値になっています(3060Tiと2060SUPERについてはFE版の値)
RTX3060 | RTX3060Ti | RTX2060SUPER | |
製造プロセス | 8nm | 8nm | 12nm |
CUDA数 | 3584 | 4864 | 2176 |
ベースクロック | 1780MHz | 1410MHz | 1470MHz |
ブーストクロック | DUAL OC 1837MHz | 1670MHz | 1650MHz |
STORMX OC 1800MHz | |||
メモリ容量 | 12GB | 8GB | 8GB |
メモリ規格 | GDDR6 | GDDR6 | GDDR6 |
メモリ転送幅 | 192bit | 256bit | 256bit |
PCIe接続 | PCIe4.0 | PCIe4.0 | PCIe3.0 |
カード消費電力 | 170W | 200W | 175W |
推奨電源容量 | 550W | 600W | 550W |
CUDA数は2060Sの1.5倍と3060Tiから減ったもののモリモリ。
VRAMがRTX3080の10GBよりも多い12GBとなっています。
容量は大きいもののバス幅が小さく、速度自体は微妙。
表にはありませんがメジャーな仮想通貨(ビットコインやイーサリアム等)のマイニングで使用すると性能が半減します。
梱包・付属品
梱包はしっかりと外周をクッションで覆われ、ボードはビニール袋に包まれています。
付属品は多言語の取説のみ。
ドライバーディスクはないですが最近はネットから最新版をダウンロードしたほうがトラブルも起きないので
むしろ初心者が間違えて使わないように付属してないほうが良いまであります。
ボード外観
DULA
名前の通りデュアルファンタイプのスタンダードなモデル。
長さ245mm,幅119mm,厚み40mm(2slot)でファン径は90mm
バックプレート付きでファン風が後ろに抜ける設計
外装はすべてプラ素材と思われます。
再度にも排気口、真ん中付近に補助電源コネクタ。
GEFORCEのロゴはRGBライティングに対応
Storm X OC
長さの短いショートモデル。
長さ170mm,幅125mm,厚み39mm(2slot)でファン径は100m
バックプレートは無し
補助電源は8pin
サイドはPalitのロゴがRGBライティングで光ります(Gefoceの方は光りません)
出力端子
映像出力はどちらもHDMI2.1が1個にDP1.4が3個になっています。
オーバクロック済みのクロック
どちらも名前の後ろにOCがつくようにオーバークロック済みのモデルで保証内で通常よりもクロックが強化されています。
NVIDIAのFEモデルが1780MHzなのに対して
DUAL OC:1835MHz
STORM X OC:1800MHz
となり、DUALの方がより高いクロック設定となっています。
実ゲームだと1~2%程度の差は出ました。
性能検証
RTX3060Tiや2060SUPERとの性能を比較
検証PCの構成
検証機構成 | メーカー | 型式 |
CPU | AMD | Ryzen5 5600X レビュー |
CPUクーラー | サイズ | 虎徹Mark2 |
マザーボード | msi | B550 GAMING PLUS レビュー |
メモリ | samsung | DDR4 3200MHz 8gb×2 |
SSD | WD | SN550 1TB |
電源 | ANTEC | NE750 |
ケース | サーマルテイク | H200 TG RGB レビュー |
ケースフロントファン | INWIN | SIRIUS LOOP 3個 レビュー |
ケーストップファン | INWIN | Polaris 2個 |
かなり無難な構成のPC構成にてテスト。
CPUは若干RTX3060にはオーバースペックですが、CPUネックで差が出にくくするためです。
検証結果は以下
FF15ベンチマーク
APEX Legends
条件をそろえるために射撃訓練場でバンガロールのULTを使用したときのfpsで比較しています。
Fortnite
リプレイモードを使用して試合中のfpsを2分間計測しています。
サイバーパンク2077
街中を車で2分間走行した場合のfpsを計測しています。
条件が結構あっていないので参考程度
FHDゲーム性能まとめ
上記の比較を4kを除外したFHDのみで平均し、RTX3060の性能を100とした場合の性能比は下記のグラフのようになります。
今回の検証だとRTX3060は2060Sより5-10%程度性能が上という結果でした。
冷却性能と静穏性
検証構成の通り、ケースに組み込んでフロントに120mmファン×3とトップに120mmファン×2、背面に120mm×1という構成でグラフィックボードの温度を確認。
室温23℃にてFF15ベンチを回した時のグラフィックボードの最大温度は以下の通り
DULA OC 最大68℃
STORM X OC 最大68℃
以外にもシングルファンのSTORM Xの温度がツインファンのDUALと同等です。
クロックが若干低いのとファン径の大きさが効いてるんでしょうか。
シングルファンで冷えるというと煩いかというとそうでもなく、
静穏性に関してもDUALとSTORM Xで大きな差を感じませんでした。
シングルファンモデルは熱くてうるさいというイメージを持っていましたが、
このRTX3060 STORM X OCに関しては全く問題なかったですね。
Reisizable Bar
RTX3060は3000番台で最初のResizableBarに対応したモデルです。
Resizable Barは特定のマザーやCPUと組み合わせた場合に使用可能な機能で、CPUからVRAMへのアクセスを高速化して性能アップする機能です。2021年3月現在だと
AMD Ryzen 5000シリーズのCPUと400-500番台のマザーボード
Intel 10th/11thのCPUとZ490/Z590マザーボード
の組み合わせで使用可能。対応BIOSへのアップデートが必要なのと、一部モデルでは対応BIOSがリリースされていない点に注意。
実際にResizableBarをONにしてみた結果は以下の通り。
FF15ベンチ
R6Sレインボーシックスシージ
FF15ベンチではスコアが上がるどころか下がってしまいました。
R6Sでは微増しているので、ゲームによって効果が変わりそうです。
今のところは対応している意味は微妙。
マイニング制限について
RTX3060はビットコインやイーサリアム等でのマイニングを検知すると性能が半減します。
これはドライバーはvBIOS(グラボのBIOS)レベルではなくチップレベルでのロックとなっているそうです。
マイニングによるグラボ買い占めでグラボが買えないゲームユーザー向けのアピールだとは思いますが、実際どんなもんか確認してみました。
nicehashで実際にビットコインをマイニングした場合のハッシュレート(マイニング効率)は以下の通り。
3060Tiの半分未満で2060Sよりも少ない量になっていて、確かに半減している模様。
ただ、それでも消費電力が少なければマイニングに使えてしまいますが・・・
マイニング中のPC全体の消費電力は
RTX3060:196W
RTX3060Ti:267W
RTX2060S:2472
と、消費電力だけで見るとRTX3060が少ないですが、これを1Wあたりのハッシュレートで見ると
このように電力効率で見てもかなり劣るので、マイニングで使用するのは今のところ辛そう
Palit RTX3060まとめ
気になる点
・マイニング性能はかなり辛い
・3060Tiと比較すると割と劣る
・VRAM12GBの使い道はニッチ
気に入った点(両モデル共通)
・3060最安クラス
・サイドに制御可能なRGBライティング
・結構冷える
・結構静か
まとめ
マイニング性能が低いがゲーマーとしてはマイナー需要が下がるので歓迎。
RTX2070相当の性能で3060Tiとの性能差は結構大きい。
VRAM12GBは通常のゲーム用途では見いだせないがクリエイターや学術用途等では重宝しそう。
価格は絶対値で見ると高いですが、3060Tiが10万円で取引されてる現状だと仕方ないですね。
素直に高性能!とは言えませんが、FHDでは性能不足を感じることは少ないと思うのでグラボが品薄な現状では、
この性能に納得いくなら。
特にPalitの2種は最安なので、選び安いですね。
購入はこちらから(ドスパラwebサイト)
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