1.1万円で買えるCPU i3 10100FをRyzen3 3100と比較レビュー

CPU
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実売11,000円という驚異の安さの10100Fをレビュー

ジェネリックi7 7700とも言える性能は格安ゲーミングPCに最適。

 

 

仕様

Core i3 10100F Ryzen3 3100
メーカー Intel AMD
対応ソケット LGA1200 AM4
対応マザーボード intel 400番台 X570 A520 B550 B450等
製造プロセス 14nm 7nm
コア数/スレッド数 4C/8T 4C/8T
最大クロック 4.3GHz 3.9GHz
内蔵グラフィック × ×
TDP 65W 65W
メモリ定格 2666MHz 3200MHz
PCIE 3.0 4.0
CPUオーバークロック 不可
メモリオーバークロック Z490限定 マザー問わず可
付属クーラー Intel純正クーラー Wraith Stealth
発売日 2020年10月 2020年5月
実売(20年7月時点) 11,000円 13,500円前後

最近の下位CPUあるあるな4C8Tでi7 7700と同じなのでよく「3年前のi7と同等」と表現されますね。

内蔵グラフィックが無いので使用時にはグラフィックボードが必須です。

クロックも9100Fの時よりも上がっていて全コアでも4.1GHzで動作します。

何よりCPUクーラー付属で実売11,000円(税込み)が魅力的。

 

3100と比べるとかなり似ています。メモリやオーバークロックに関する点での違いが大きいです。

 

メモリに関して

i3 10100Fの対応メモリクロックは定格で2666MHz。

高クロックなOCメモリを使用しても後述するZ490マザーボードでないと2666MHzになります。

Ryzen3 3100が定格3200Mhzなので見劣りしてしまいます。

これまでのi3下位は2400MHzだったので少しアップはしていますがそれでもRyzenに負けてます・・・

 

2666MHzより上げるのはメモリオーバークロックになり、オーバークロック対応マザーボードであるZ490マザーが必要ですが、Z490は上位のCPU向けのマザーボードなので高いです。

なので大人しく定格の2666MHzメモリを使うのがまるいですね。

対する3100は元々3200MHzまでの対応なうえ、マザーボードを問わずクロックを上げられます。

最近はオーバークロックメモリも安く、1万円前後で3600MHzのメモリが買えてauto設定で割と安定して動作するので、安くメモリのオーバークロックができるという点はRyzen3 3100に分があります。

 

PCIe Gen3

Intelの10世代CPUはどれもPCIeはGen3までの対応で10100FもGen3になります。

Ryzenの3000番台はGen4に対応していてGen4 SSDやRTX3080や3090を最高速度で接続できます。

ただ、グラフィックボードはGen3 Gen4の差が殆どありませんでしたし、そもそもこのクラスのCPUに合わせるグラボでもないのでそこは気にしなくてもよいかと思います。

 

ただGen4 SSDに関しては(体感上はともかく)数値上の差が結構あるのでそこはちょっとデメリットです。

 

対応マザーボードについて

10100FはIntel 400番台のチップセットを搭載したマザーボードに対応しています。

ソケットはLGA1200。

下位CPUなので価格の安いB460やH410辺りと組み合わせたいところ。

B460は安さの割に機能の多いモデルが多くてオススメ。

特にAsrockのB460M Pro4やMSIのB460M BAZOOKAは1万円前後なのにかなり機能てんこ盛りです。

 

以前はRyzenマザーとIntel 10thマザーに最安2千円くらい差がありましたが、

10th向けマザーボードも発売から数か月たって価格的にもだいぶ買いやすくなりました。

今ではマザーボードの価格差は気にならないレベルだと思います。

 

付属クーラーについて

10100FにはIntel純正クーラーが付属します。

10thの上位に付属しているものは黒い新型クーラーですが、こちらはこれまで通りのダサいやつ。

裏面にはグリスが塗られていて取り付けもプッシュピンなのでCPUの上に載せてピンを押すだけです。

 

Ryzen3 3100もAMDの下位にお馴染みのWraith Stealth。こちらは若干見れる見た目です。

 

付属クーラーでの温度

付属クーラーを使用して温度検証。Versa H18というMicroATXケースでケースファンは背面120mm(排気)のみ。グラフィックボードはRTX2060を使用しています。

 

Cinebench R20 連続5回

10100F 最大温度75℃

Ryzen3 3100 最大温度71℃

 

FF15ベンチマーク

10100F 最大温度 70℃

Ryzen3 3100 最大温度 67℃

 

どちらも付属クーラーで問題なく使用できそうです。排熱もCPUだけならケースファン1個で間に合うレベルですがグラフィックボードも合わさるとちょっと無理そうでした。

 

10100Fも割と冷えている部類だとは思いますがそれ以上にRyzen3 3100が冷えていたのが意外。

Ryzenの下位は付属クーラーで冷やしきれないパターン多かったですが3100は問題なさそうです。

 

 

性能検証

検証機材

CPU Core i3 10100F Ryzen3 3100
グラフィックボード GIGABYTE RTX2060 SUPER
マザーボード GIGABYTE B460M DS3h ASUS TUF B550M Plus
メモリ CFD W4U2666CM 8G×2 GALAX HOF Aurora 4000
SSD 500GB SATA
電源 Antec NE750G
ケース Versa H18

グラフィックボードはこのクラスのCPUの上限クラスのRTX2060SUPER。

メモリは異なる物を使用しています。

10100F側は2666MHzの定格メモリ、Ryzen3 3100側はOCメモリを3200MHz CL22に調整してCPUの定格に合わせています。

ストレージ・電源・ケースは共通です。

 

検証結果

Cinebench R20

CinemaというCGソフトによるCPUでの3Dレンダリング速度を計測。

CPUだけの性能の目安で使われています。

全てのコアを使用するmultiでは若干Ryzen3100が優位。

i7 7700Kのスコアは2400くらいらしいので旧i7並みってのはうそではないですね。

 

コア1つだけを使用するSingleでは10100Fが優位に立ちました。

Cinebenchでのマルチコアの使い方はRyzenが上手いらしいです。

 

FF14ベンチマーク

人気MMOのベンチマーク。結構古いのでグラフィックは軽いです。

CPUとメモリの性能に左右されやすいのとIntel CPUがスコア出ます。

7%くらいの差で10100Fが高いスコアをつけています。

やはりIntel有利感あります。

 

FF15ベンチマーク

高画質RPGのベンチマーク。

どちらかというとグラフィックボードに左右されやすいです。

ほぼ同じ程度のスコアに。

RTX2060SUPERがネックになっているのと単純にCPU性能が拮抗しているためだと思われます。

 

APEX Legends

国内人気No1のバトロワゲーム。

同じ条件で比較するために射撃訓練場を真っすぐ走った時のfpsを計測しています。

実際のプレイではここからガクッと落ちると思われます。

 

10~20%程Ryzen3 3100が高いfps出ていました。

APEXは割とIntel強い印象だったのでちょっと意外でした。もしかしたら何かおかしいかもってレベルです。

 

Fortnite

こちらも大人気のバトロワ。

3D解像度と描写距離のみを最大に・それ以外を最低にした「競技設定」で遊ばれることが多いようです。

リプレイ機能を使用してプレイ中の2分間のfpsを計測しました。

どちらの画質でも若干10100Fの方が有利です。

競技設定ではどちらも最低で144fps以上でています。平均だと200fpsオーバー。

144を割ることは稀なので144環境で遊ぶには十分。

 

RainbowSixSiege

息の長いチーム戦FPSタイトル。

ビデオ設定で実行できるベンチマークにてfpsを計測。

あくまでベンチマークによるもので実際のプレイだと1~2割程度fpsが下がります。

 

10100Fは低画質なら最低240fpsを越えるレベル。3100も同じくらい出ています。

最高画質だと気持ち3100が強いのでほぼ互角といったところ。

 

 

10100Fのゲーム性能まとめ

あまり多くのタイトルを回す余裕がありませんでしたが、流行りの対戦系タイトルでは画質次第で144fps環境余裕のようですね。

グラフィックボード次第でもありますが。

Ryzen3 3100と比較すると5分5分といったところでしょうか。

メモリの差もあるかも知れませんが。

 

 

10100Fに合わせたいグラフィックボード

今回RTX2060SUPERと組み合わせて複数タイトルで遊んでみましたがR6Sで低画質と中画質のfpsに変化が無いというCPUボトルネックと思われる現象がありました。

R6Sはグラフィックが非常に軽いのでCPU負荷が強いためだとは思いますが、2060SUPERではちょっとCPUに余裕がないかなと思います。

 

RTX2060やGTX1660SUPERあたりが今ならオススメですね。

 

 

10100F 3100まとめ

10100FもRyzen3 3100も1万円ちょっとで買えるのを考えるとかなりの性能だと思います。

付属のクーラーでも冷え、144fpsでのゲーミングも快適で、i7 7700並みのクリエイティブ性能も有しています。

多くの人が「これで十分」といえると思います。

8万円くらいのゲーミングPCを組むのには最適ですね。

どちらがオススメかと言われれば2,000円安い10100Fを推します。

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