AMDの隆盛でゲーミングでもAMD Ryzenを選ぶことが多くなりIntelのCoreシリーズとどちらがいいのか分かりにくいので、オススメCPUをピックアップして簡単に雑感を書き連ねてみました。
半分以上は触っていますが全てのCPUを実際に触ったわけではないのでその辺は理解した上でご覧ください。
上はAMD Ryzen、下はIntelな時代
少し前まで金額を気にせずゲーム性能最強を選ぶならIntelでしたがついにZen3で逆転。
2020年12月現時点では上から二つともAMD Ryzenといったところ。
逆に、価格と性能のバランスという話をすると2万円以下の方でIntelが無双します。
こちらもちょっと前からは考えにくい状態ですね。
IntelとAMDでのCPU性能以外の違い
Intel CPUとAMD CPUではPCIeの違いがあります。
グラフィックボードやm.2 SSDがIntelではPCIe3.0での接続になるのに対し、AMD CPUならB550 X570マザーボードを使用すればPCIe4.0での接続が可能になります。
グラフィックボードは3.0接続も4.0接続も殆ど差はありませんが、4.0接続のm.2 SSDを使いたい人は注意しましょう。
またAMD CPUなら同じAMD製のRadeon 6000番台にてCPUとグラボ間のデータのやり取りを効率化したSAM(スマートアクセスメモリ)機能が使用可能で、Radeon 6000番台の性能をわずかにアップさせることが可能です。
今回の記事での評価基準
下の方でオススメCPUを並べていますが、オススメする評価基準としては価格と性能もそうですが扱いやすさ等も考慮しています。
またオーバークロックに関しては考慮していません。そのままポン付けで使った場合の評価になります。
各CPU雑感
Core i3 10100F 4C/8T 実売10,000円程度
1万円ジャストで買えるi3。
映像出力が無いタイプで4コア8スレッドとちょっと前のハイエンド並みのスレッド数。
最大クロックも4.3GHz(オールコア時4.1GHz)と十分。
実ゲーム性能ならi7 7700に並びます。付属クーラーでもバッチリ冷えます。
低価格ゲーミングなら割とこれ一択かなと思ってます。
レビュー:1.1万円で買えるCPU i3 10100FをRyzen3 3100と比較レビュー
Ryzen3 3300X 4C/8T 実売19,000円程度
定価が1.5万のRyzen3。初回の入荷以降、殆ど流通せずプレミア価格となってしまいました。
4コア8スレッドながら内部構造が非常にゲーム向きかつ高クロックで動作したため3300Xの発売当時2.6万円だったRyzen5 3600に迫るゲーム性能(一部は勝ってた)を有しています。
あっという間に店頭から消えてしまったためオススメというには微妙ですがもし格安で入手できるならという感じで
レビュー:Ryzen3 3300Xは3600や10400Fにゲーム性能で勝てるのか比較レビュー
Core i5 10400F 6C/12T 実売18,000円程度
2万円未満で買える6コア12スレッド。
前作のi5 9400Fもコスパモンスターと呼ばれていましたが、スレッド数が倍になりクロックも0.1GHzアップしています。
競合する2.6万のRyzen5 3600を圧倒するゲーム性能かつ温度・消費電力も低く、付属のCPUクーラーと激安マザーでも問題なく運用可能です。
全てにおいてバランスの良いミドル向けのCPUです。
レビュー:Core i5 10400Fを3600と比較レビュー 9400Fの後継はやはりコスパ神
Ryzen5 5600X 6C/12T 実売39,800円
現行のZEN3で最安のモデル。
6C/12Tではありますがゲーム性能が大幅に強化されたので8C/16Tの3700Xよりもゲーム性能は高くなおかつ安いです。
今の時代、6コアに4万円弱も払うのかと言われると微妙ではありますがゲームメインならといったところ。
付属のクーラーはありますが冷やしきれない印象もあります。
Core i7 10700K 8C/16T 4.3万円程度
先代でゲーミング最強を名乗っていた9900Kの実質値下げ版と言われています。
発売時は5万円半ばくらいでしたがグングン値下がりして4.3万円程度で買えるようになりました。
CPU形状の変更で冷却効率がアップして9900Kよりも扱いやすくなっているという利点もあります。
AMDには抵抗があるという人である程度性能が欲しい人にはオススメです。
ただPCIeが3.0という点には注意。
ちなみに映像出力のない10700KFもありますが、あまり価格差はありません。
Core i9 10900K 10C/20T 実売5.8万円程度
Intelのメインストリームトップ。
出た当初は実際ゲーム性能最強だったので強気の7.2万円でもそれなりに売れましたが、じわじわと下がって6万円未満に。
Zen3の5800Xとはゲーム性能的のはほぼ互角かつどちらも温度は高いですが10900Kは現行トップの熱さという問題も・・・
個人的にはPCIe4.0もありますし、消費電力や温度的にも5800Xの方をオススメしますが、やはりIntelが良いという人はこちらをどうぞ。
Ryzen9 5900X 12C/24T 実売7.1万円程度
Zen3の中でも1番人気なRyzen9の12コアモデル。
人気過ぎて未だに品薄というか、どこにも売っていません。
10900Kを越えるゲーム性能と、コア数で見た価格もそれほど悪くない等の点で大人気。
現実的な観点で見た最上位といったところでしょうか。
問題は売っていない。とにかく売っていないです。
入荷してるのすら全然見ないのでいつ品薄が解消されるかも不明という・・・
Ryzen9 5950X 16C/32T 実売10.6万円程度
AMDのZEN3最上位。16コアで10万円オーバーとゲーム用で買うには高すぎるCPUです。
ただ、以前のように「上位はコア数が多すぎてゲーム性能はイマイチ」ということもなく、文句なしにゲーム性能No1になっています。
これまで最強だった10900Kと比較しても明確に差が付くので「お金を気にせずゲーム性能が欲しい」という人にはうってつけです。
特に360Hzモニターで最低360fpsを維持したい人ならこれを使うしかないでしょう。
温度も意外と扱いやすく、120mmクラスの空冷クーラーでも割と無理なく扱えます。
クリエイティブ性能も文句ないですし、価格さえ見なければ全ての人向けに最強といっていいです。
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