ついに360Hzに到達したゲーミングモニターのリフレッシュレート。
144Hzや240Hzから移行して違いを体感できるのか、エイムに違いが出るのか管理人の視点で検証しました。
動画版もあるのでそちらも良ければどうぞ
目次
検証機材
使用モニター:ASUS ROG PG259QN
ASUS製の360Hzモニター、PG259QN
現在発売の360Hzの高くてカッコいいほう。
2021年1月現在、ASUSとDELLの2社からのみ360Hzモニターが発売されていますが。
どちらも8万円以上しますが、若干ASUSの方が高いです。その分fpsカウンター等の付加機能が多め。
使用PC
360Hzを活かすためには平均360fps,理想は最低360fps出せるPCが必要です。
今回は手持ちで一番強いパーツで検証用のPCを組みました。
検証機構成 | メーカー | 型式 |
CPU | AMD | Ryzen9 5950X |
GPU | ASUS | TUF RTX3080 |
マザーボード | ASUS | TUF B550 Plus |
メモリ | GALAX | HOF Aurora 4000 |
SSD | WD | SN550 1TB |
電源 | CoolerMaster | V850 SFX |
ケース | Streacom | BC1 |
現行最強ゲーミングCPUの5950XとRTX3080の組み合わせ。
更にメモリも3600MHzのCL16に手動で設定しています。
見た目で違いが分かるか
オーバーウォッチというゲームを実際にプレイし、違いが体感・認識できるかを確認しました。
ちなみにゲーム中は400fpsに張り付いています。
G-syncはOFFにしています。
60Hzは違い以前の問題
一応60Hzとの違いも話しますと、そもそも60Hzは遅延を体感するのでマウスを振った瞬間に「あ、これ60Hzだ」となります。
360Hzとの違い以前の問題です。視覚的にもティアリングが酷いので360Hzと比較するまでもないですね。
144Hzとの差はは分かる
144Hzでプレイしている状態から360Hzに切り替えると敵の動きの滑らかさ等で違いが出ます。
また144Hzも若干ティアリングが出るのでその点でも360Hzとの差を感じます。
ただ、直前まで144Hzを使っていたから違いに気づきますが、こっそり360Hzに切り替えられたとして気づけるかというと怪しいですね。
遅延も体感できないレベルに減っているので操作していても違いが分からないです。
240Hzとの差はほぼ分からない
240Hzとの違いは正直にいって分かりませんでした。
240Hzから360Hzに、360Hzから240Hzにと何度か切り替えてみましたが全然違いが分かりません。
144Hzとの差だった敵の動きの滑らかさも全く違いを感じません。
一応、思いきりマウスを振って視点移動すると240Hzはほんの少しティアリングが出るのに対して、360Hzはどうやってもティアリングが出ません。
その点だけ違いを認識できました。
並べてみても240Hzは分からず
写真のようにモニターを豪華に2枚並べて片方を144/240Hz、もう片方を360Hzで動かしてみました。
どちらも400fpsにて動作しています。
こうしてみると144Hzとの差は結構わかるのですが、240Hzと360Hzの差はやはり認識できませんでした・・・
エイムへの影響
AIMHEROというエイム練習ソフトを使用して240Hzと360Hzでのエイムの違いを検証しました。
トラッキングエイムは思ってより向上
動き回る敵を狙い続けるトラッキングエイム。マシンガン系の武器で行いますね。
AIMHEROのライトニングガンという不規則に動く的を狙い続けるモードを240Hzと360Hzを交互に25回づつプレイしそのスコアを比較。的にエイムがあっている時間が長いほどスコアが高いです。
結果は以下の通り
これを各Hzごと平均すると
240Hz:84204
360Hz:95613(+11%)
というように360Hz側が240Hzよりも10%以上スコアが向上しました。
ちなみに過去の検証では
60Hz→144Hzが40%アップ
144Hz→240Hzが10%アップ
といった感じでした。60Hzと比べると50%近くアップしますね。
フリックエイムは変化が見られず
フリックエイムは離れた的にすばやく一瞬でエイムを合わせる動きです。
敵を視認した瞬間にサイトを動かす動作やリボルバー系の単発武器でやる動きですね。
こちらもAIMHEROのランダムに出現する的を素早く撃つREFLEXというモードで検証してみました、240Hzと360Hzでの命中率の違いは見られず。
また、フレームレートが高いほど的の表示までの遅延が少なりなりやすい為、144Hzと240Hzでは240Hzの方が出現してから撃つまでの時間が10ms程度早くなりましたが、240Hzと360Hzではこちらも誤差レベルの差しかでませんでした。
360Hzをフルに活かせるゲーム
今回使用したPCは30万~40万円程度しますが、ここまでやっても平均400fpsを出せるゲームはかなり限られます。
Fortnite:競技設定で開けた場所でなければ400fps以上
R6S:低設定なら最低でも360fps以上、平均500fps程度
OW:低設定なら400fpsに張り付き(上限400fps)
といった感じでした。そのほかにもCSGOやVarolantでも平均400fpsは越えるでしょう。
APEXに関してはソフト側で300fpsの制限が掛かりますし、もし制限がなくても平均360fpsは出なそうです。
費用対効果を見るとかなり上級者向け
まとめてきな話をすると、
・視覚上の違いは240Hzと比べるとかなり小さい
・エイムはトラッキングならそれなりに向上
・そもそもフルに活かせるタイトルが現状ハイエンドPCでも少ない
といった感じです。
費用対効果でいうとかなり薄いです。
少しでも最強環境に近づけたい人向けといったところ。
もし全く同じ反射・エイム力・回線環境同士なら360Hzが最強ですからね。
コメント
[…] 関連:360Hzは体感できるのか 240Hzや144Hzとの違いを検証 […]
Dyac+のような機能の付いた240hzと比較した場合、どちらの方が快適なんでしょうか?