AMD用マザーボードにはソケットAM4が長年使われており、対応するCPUが多岐にわたります。
ただ、ソケットが対応していてもマザーボードのチップセットやBIOSも対応していないといけないため、マザーボードを選ぶ際に混乱しやすいです。
てなわけで自分用の意味も含めてAMD製ソケットAM4用RYZENCPU・チップセットの対応表をまとめてみました。
目次
対応するかどうかはチップセットとBIOS次第
ソケットがAM4なら全てのRyzenシリーズが動作するわけではありません。
マザーボードに搭載されたチップセットという部品とBIOSというシステムファイルのバージョンによって対応するCPUが変わります。
BIOSバージョンについて
BIOSとはマザーボードに格納されるマザーボードの基本システムのことです。
BIOSのバージョンにより、対応するCPUが異なります。
BIOSの書き換えは対応するその時点のBIOSにCPUを使用する必要があるので、例えば「B450で3000シリーズを使用したい」場合にBIOSが対応していなければ2000シリーズ以前のCPUが必要になってしまいます。
BIOSは製造時点での最新verが使用されます。
しかし店頭に並んでいる製品のBIOSバージョンを確認するのは難しいですね。
一覧表
Ryzen1000シリーズ | Ryzen2000シリーズ | Ryzen3000シリーズ | |
A320 | 〇 | △ | 一部対応 |
B350 | 〇 | △ | 一部対応 |
X370 | 〇 | △ | 一部対応 |
B450 | 〇 | 〇 | △ |
X470 | 〇 | 〇 | △ |
X570 | × | 〇 | 〇 |
〇:対応
△:BIOSのバージョン次第で対応
×:非対応(一部例外あり)
300系チップセットの場合
A320,B350,X370はRyzen1000シリーズ向けのチップセットです。
工場出荷状態でRyzen1000シリーズは全て動作可能で、Ryzen2000シリーズに関してはBIOSが新しければ動作します。
Ryzen3000シリーズについては、メーカー毎に対応が異なり3000シリーズ対応のBIOSがリリースされていれば、それを使用して動作させることができます。
初期の発表ではA320は非対応となっていましたが、こちらもメーカーによっては対応しています。
また、3000シリーズ対応のBIOSだと1000,2000シリーズの一部の機能が制限される可能性があります。
400系チップセットの場合
B450,X470はRyzen2000シリーズ向けのチップセットです。
工場出荷状態でRyzen2000シリーズだけでなく、1000シリーズも動作可能です。
Ryzen3000シリーズについては2019年7月以降のBIOSなら動作可能となっています。
また、3000シリーズ対応のBIOSだと1000,2000シリーズの一部の機能が制限される可能性があります。
X570チップセットの場合
X570チップセットはRyzen3000シリーズ向けのチップセットです。
工場出荷状態でRyzen3000シリーズのほか2000シリーズも動作可能です。
1000シリーズに関しては基本的に動作しません。
対応シールがあると安心
BIOSのバージョンは外箱から確認できませんが、メーカーによってはマザーボードの外箱に「~Series READY」とBIOSが最新CPUに対応しているのを明示しています。
B450やX470でRyzen3000シリーズを使用する場合はそのシールが張られたモデルを買うといいでしょう。
おまけ:ZEN2用をネットで買うなら
ネットで3000シリーズ(ZEN2)用にB450シリーズを買う場合、3000シリーズ対応が確認できません。
が、AsrockのB450 SteelLegendなら3000シリーズ発売後に一度店頭から消えるくらい人気だったので、現状店頭にあるのは基本的に3000シリーズ対応BIOSが搭載されています。
Amazonでも3000シリーズ対応版が届くとの報告があるので、ネットで買いたいけど対応してるか不安という人はB450 SteelLegendがオススメです。
保証はできませんが、高確率で対応しているでしょう。
ASRock AMD Ryzen AM4 対応 B450 チップセット搭載 ATX マザーボード B450 Steel Legend
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