7月に第三世代のRyzen3000シリーズ(ZEN2)が発売されます。
同時にリリースされるX570チップセットマザーボードの他、B350やB450,X370-X470といった既存のチップセットのマザーボード予定ですが、B350やX370は2世代も前のモデルですし正式に対応するかもマザーボードメーカー次第なところもあり少し不安。
そしてX470やX570は性質上高価なモデルばかり。
今回はそれを踏まえてZEN2でB450マザーを使うことについての注意点や、オススメのB450マザーとオススメの理由を説明します。
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目次
ZEN2にB450でも問題なさそう
1年以上前にZEN+(Ryzen2000シリーズ)と同時期に発売開始されたB450チップセットのマザーですが、ZEN2で使う場合にもゲーミング用途で言えばこれがネックになる事は少ないと思われます。
その理由は以下に
各チップセットの違い一覧
B450、X470、X570チップセットでの異なる点で大きいところを表にしてみました。
チップセット名 | B450 | X570 | X470 |
PCI-E GEN |
2.0 | 4.0 | 2.0 |
PCI-Eレーン数 | 6 | 16 | 8 |
SLI対応 | × | 〇 | 〇 |
USB2.0 | 6 | 4 | 6 |
USB3.0 | 2 | 6 | 6 |
USB3.1 | 2 | 2 | 2 |
SATA3.0 | 2 | 4 | 4 |
この表をみるとB450はかなり劣っているように見えますが・・・
CPU側にもある
上の表の機能はあくまでチップセットの持つ機能で、CPU側にも内蔵された機能があります。
例えばZEN2を使用する場合はCPU側で
SATA3.0×2
USB3.1×4
PCI-E合計24レーン(うち4レーンはチップセットとの通信で使用)
グラフィックボードはCPU側の16レーンと接続されるので少なくともグラフィックボードでの帯域不足は考えなくてよさそうです。
また、NVME(PCI-E接続)のSSDもCPU側の4レーンが使用可能です。
どんな時に差が出る?
ではどんな時にB450だと不利になるでしょうか
大量のデバイスをつなぐ場合
B450とX470やX570との一番で一番の違いはPCI-Eのレーン数でしょうか。
B450で6,X470で8,X570で16となっています。
上で説明したようにCPU側にもレーンがありますが、サウンドカードや複数のNVME接続のSSDを使用する場合にチップセット側のレーン数の差が出ます。
また、チップセットとCPUの通信もPCI-Eで行われている為、PCI-E4.0で帯域に余裕のあるX570の方が有利になります。
PCI-E4.0対応のデバイスを使用する場合
X570チップセットだけはPCI-Eが4.0となり高速ですが、今のところ現行のグラフィックボードなら3.0の速度でも余裕があります。
ただ、4.0向けの超高速SSDが発表されているので、それを使用したいという人はX570チップセットのマザーボードを選んだほうが良いですね。
(一部のB450マザーでBIOS更新でPCI-E4.0に対応するという噂も)
まとめ
これらの事から、
少なくとも、グラフィックボード1枚にNVME接続のSSD1個+SATA接続のSSDやHDD1個くらいのゲーミングPCを組むならB450でも性能に特に不満が出ることはないでしょう。
B450マザーを使用する際の注意点
X570以外でZEN2を使用するにはBIOSのアップデートが必要
6月末に新たに発売されるB450搭載マザーボードを除き、ZEN2発売前に出荷されたB450マザーはBIOSをアップデートしないとZEN2を使用できません。
B450向けのZEN2対応BIOSがリリースされたのは2019年5月以降なので、それ以降に製造されていれば対応している可能性はありますが。
現在、Asrcok製の一部のマザーにて最新BIOS搭載の「Ryzen3000シリーズready」というシールが張られた製品が確認されてます。
BIOSのアップデートには2000シリーズ以前のCPUが必要
気を付けないといけないのは、BIOSのアップデートをするには搭載されたBIOSで動作可能なCPUが必要ということです。
最新BIOSでないB450マザーだと、動作可能なCPUはRyzen2000シリーズ以前のCPUになります。
Ryzen3000シリーズと未対応BIOSのB450マザーだと起動もできないので基本的にBIOSのアップデートもできません。
もし既に買ってしまったという人は・・・安いAthlonでも購入してアップデートするか店舗のBIOSアップデートサービス等を利用しましょう。
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オススメB450マザー
ZEN2以外のCPUはないけど、X570マザーは高いという人向けにオススメB450マザーを紹介。
CPUなしでもBIOSアップデート可能なB450マザー
BIOS Flashbackという機能を使えばCPUなしでもUSBメモリ経由でBIOSアップデートが可能です。BIOS Flashback機能搭載かつ格安なB450マザーをオススメします。
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これらのMSI製の3つのモデルはBIOS Flashback機能搭載ながら実売で1万未満というコスパを誇ります。
ZEN2対応済みB450マザー
マザーボードは製造時点での最新BIOSが搭載される為、ZEN2に対応したBIOSを搭載したB450マザーがこれから店頭に並ぶと思います。
パッケージに「3000シリーズ対応」という風に記載されると思いますが、いつごろに並ぶかは不明です。(メーカーによっては対応していても記載しない場合も)
ネット販売だと対応しているかはハッキリしないのでネットで購入する際は事前に問い合わせる等しましょう。
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GIGABYTEから発売されるB450M DS3Hの国内正規品は発売が6月末の為、ZEN2対応BIOSが搭載されているそうです。
単純にコスパの良いB450マザー
現状店頭に並んでる製品としてはZEN2に対応していない可能性がありますが、この先対応シールが貼られそうでオススメのモデルです。
ASRock AMD B450チップ搭載 Micro ATX マザーボード B450M Pro4
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超低価格ながら電源周りの充実ぶりに非常に評判のあるモデル。
AsrockのモデルはBIOS更新済ならそれを示すシールが貼られる事が多いので、店頭で確認して購入しましょう。
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