記事レベル:PCI-Eスロットや電源容量の確認ができてグラフィックボードを買おうとしている人向けです。
同じメーカー同じチップで何種類もある
軽く調べても同じASUSだけでもこれだけあります。これ全部GTX1060なんですよ。
グラフィックボードを選ぶ時、性能の目安のチップ(GTX1060、GTX1080など)による違いはあっても、その他で細かい違いの製品が同じメーカーから何種類も出ています。
今回はGTX1060の実際の商品を例に、チップ以外のグラフィックボードの選び方のポイントを解説したいと思います。
目次
動作可能かどうかに関するポイント
長さ・厚み
見た目ですぐわかる長さの違い。
これの確認を怠るとPCケースに入れられずに使用できないおそれがあります。
俗にいうショートモデルという短さを売りにした製品があり、小さいPCケースに収めたい人には選択肢に入りますね。
ただ、ショートモデルはその大きさゆえにファンが少なく、また部品が密集している事も相まって冷却に難があります。また、性能自体も通常のモデルより押さえられている事もあります。
ケースのサイズに問題ないならわざわざ選ぶのは避けましょう。
またITXなどの小型ケースの場合は長さの方かに厚みも物理干渉しやすいので、ケースの空きスロット数とグラフィックボードの厚みも要注意です。
電源コネクタの数
低価格帯以外の多くのグラフィックボードは接続するスロットからの電力供給では足りず、追加の補助電源が必要です。
補助電源の必要数は製品によってことなります。
8PINと6PINの2種類があり、使用しているPCの電源ユニットにそのコネクタがあるか確認しましょう。
映像端子の種類
使用しているモニタに対応した映像端子がついているか確認しましょう。
特に最新のRTXシリーズはDVI出力がついない製品が多く、古いモニターだと接続できなかったり古い形式のHDMI接続になりせっかく高性能なグラフィックボードを使用しても60Hzでしか出力できません。
性能に関する違い
動作クロック
製品ごとにメモリやコアの動作クロックが異なります。
ショートモデルは低め、ゲーミング等がついていると高め、オーバークロックとついていればさらに高いといった感じですね。
オーバークロックモデルは自分でオーバークロックするよりも、メーカーが安定動作を保証してるので安心です。
単に設定が違うのではなく、動作クロック上昇による発熱量の増加にあわせて、ファンやヒートシンクなどの部品が強化されていることが多いです。
もちろんその分値段も高いです。
ただ、体感できるほどの性能差があるかは微妙。
メモリ容量
最近だと殆どありませんが、昔は同じグラフィックチップを使用してメモリ容量の異なる製品がありました。
GTX1050やGTX1060等ですね。
それなりに性能差も出たのでよく分からないなら容量の大きいほうを選びましょう。
冷却性能等の違い
バックプレート
基板の裏側についてるアルミ素材等でできたプレートです。
製品によって有無が異なります。
若干の冷却性能の向上、ボードのたわみ防止の効果があります。
特にミドル以上の製品になってくるとボードが長く、かつファンが大きくて重量が出るため、ボードがたわみやすくなります。
最悪PCI-Eスロットの破損も・・・
ただ、バックプレートだけでたわみ対策が完璧というわけでもありません。
他にはグラフィックボードサポートといった製品でサポートしてたわみを防ぐ事ができます。
また、バックプレートに関してはその効果以上に見た目の良さもあります。
PCに組み込んだ際に見えるのはファン側ではなく、裏の基盤です。
基盤剥きだしよりバックプレートの方がケース内の見た目がだいぶ良くなるので、見た目にこだわる人はバックプレート付きを選びましょう。
ファンタイプ
冷却ファンのタイプです。
内排気ファン、外排気式シロッコファンなどがあります。
内排気ファンタイプ
内排気ファンは各メーカーのオリジナルモデルとしてはよく見る一般的なタイプです。
ファンで吸った空気でボードを冷却し、その空気はPCケース内に排出します。
内排気ファンでの冷却の図解
ファンの形状や個数で様々な種類があります。
ファン数が多いほど冷却性も静穏性も高い傾向がありますが、小型ファン3個より大型ファン2個の方が静かな例もあるので一概には言えません。
ただファン1個は基本的に静穏性も冷却性も低めと思っていいでしょう。
実際の冷却能力や騒音は製品ごとのレビュー等で確認しましょう。
外排気式シロッコファン
外排気式シロッコファンはボード端からケース内部の空気を吸い、ボード内を通ってPC裏側の排気口から排出します。
シロッコファンをボードの端に配置するため、軸流ファンタイプよりもボード長さが長くなります。
外排気式シロッコファンの図解
温風が外に排出されるのでPCケース内の温度は上がりにくくなりますが、グラフィックボード自体の冷却性能は通常の内排気ファンよりも劣るため、グラフィックボードの温度は高くなりやすいです。
また、排気口側に広めの隙間を取らないと冷却が悪くなるので、PCの背面を壁から多少離す必要があります。
PCケース内のエアフローが悪い等の理由がない限りは選ばないほうがいいと思います。(でも安いんだよなー
まとめ:ゲーミングモデル買おう
なるべく避けた方がいい:外排気式、ショートモデル
あったらいいな:バックプレート
オーバークロックモデル:そんな大差なかったり
ファンの数:基本多いほうがオススメ
あとはそんなに影響しない
ケースに入るならゲーミングモデルが最強なのでそれ買えば大丈夫です!(暴論
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