ASUS TUF RTX3080を10900Kと使用してレビュー 安い小さい冷えるグラボ

グラフィックボード
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激しい争奪戦に勝利してASUS TUF RTX3080を入手できたのでレビューしました。

非OCモデルですが、今のところそれが功を奏していたり・・・?

 

仕様

FE版との比較した仕様を表にしました

モデル TUF-RTX3080-10G-GAMING RTX 3080 Founder’s Edition
シェーダー数 8704 8704
最高クロック 1740 MHz(OCモード) 1710 MHz
VRAM容量 10GB GDDR6X(Micron) 10GB GDDR6X(Micron)
VRAMクロック 19 Gbps 19 Gbps
PCIE Gen 4.0 Gen 4.0
TDP 320 W 320 W
補助電源 8pin×2 12-pin
映像出力 HDMI2.1×2 DP×3 HDMI2.1×1 DP×3
寸法(cm) 29.99 x 12.69 x 5.16 28.5 x 11.2 x 3.8
スロット数 2.7 2
重量 約1.4kg 1355 g
実売 ¥99,980 \109,800(日本想定価格)

 

付属品

付属品は少な目

左から

・メッセージカード

・TUF認証カード

・謎のカード

・取説(多言語版)

 

取説は多言語で日本語のページはごく僅かですが、グラボの取説なんて基本見ないので問題なし。

謎のカードはトレーディングカードゲームをイメージしてるんですかね?

StrixのRTX3000にも付属するとの話なので、マザーボード等にも付くなら集めるの楽しいかも?

 

ドライバディスク等はありませんでした。

最近はネットで最新版のドライバーをダウンロードするのが最適なので要らないですしね。

 

大きさについて

TUF RTX3080は他社製のRTX3080と比較すると割とコンパクトになっています。

AORUSのRTX2080SUPERと比較すると同程度の大きさ。(AORUSがデカいのもあります)

上からRTX2060SUPER,RTX2080SUPER,RTX3080

多くのメーカーが310mmを越える中、TUFモデルは300mmジャスト(メーカー表記は299.9mm)となっています。

小さめのケースでの運用を考えている場合には優良な候補になりそう。

 

ボード外観

※ファンカバー・バックプレートについてる保護フィルム剥がしてません。

ファン側

90mmの3連ファンになっています。

中央のファンのみが逆回転することで風の通りをスムーズにするらしいです。

GIGABYTEのオルタネートスピニングのパk・・・インスパイアですかね。

発売直前のメーカー担当の集合生放送ではGIGABYTEさんが「今はうちの特許とかじゃないからOK」と言ってました。

ファン自体は外周が一緒に回転するアキシャルテックファンという静圧の高いものになっています。

 

バックプレートはアルミ製でGPUチップ裏面が見えるタイプ

アルミなので多少の放熱性も期待できます。

フロント側(画像左側)は通気口が開いているのでファンからのエアーがそのまま抜けます。

 

側面

2.7スロットの52mmの厚さ

ライティングは画像右下のTUFのロゴのみ(連動してその下にあるファン側のTUFの文字も光ります)

補助電源は8pin×2

 

ライティングに電源ケーブルが被りやすいのがちょっと痛いです。

 

取り付けと垂れ

取り付けに関しては特筆することはありませんが、大きいといえば大きいのでケース寸法には注意しましょう。

重量級グラボによくある垂れ下がりについては、ぱっと見はわかりません。

ただよく見るとやはり垂れてはいますので、気になる人はグラボステー等で支えましょう。

あと電源コネクタはもっとケースフロント側にして欲しかったところ。

 

検証環境

ゲーム性能や温度等の検証に使った環境について解説します。

検証機構成

CPU Intel Core i9 10900K
CPUクーラー Noctua NH-D15
マザーボード ASUS ROG Z490 APEX
メモリ GALAX HOF MASTER 4000MHz
SSD WD SN550 1TB
電源 CoolerMaster V1200
ケース Fractal Design Define 7 Compact

ケースファン等はフロントに140mm×2(吸気)、リア120mm×1(排気)になります。

 

比較用グラボ

比較用に今までメインで使っていたAORUS RTX2080SUPERを使用しています。

f:id:yaruoFPS:20200724145549j:plain

GIGABYTEの上位モデルになるのでクロック等も割と強化されたモデルです。

1年前に10万6千円で購入しました。

設定

CPUは定格のままですがHTTを切って10C/20Tから10C/10Tにしています。※この方がゲーム性能が高い傾向があるため

メモリは4000MHzのCL16に設定してます。電圧がちょっと高め(DRAM 1.5V)なので常用にはちょっと辛い設定にしてしまってます。

グラボの設定はRTX2080S RTX3080ともにデフォルトのままです。

 

FF15ベンチマーク

グラフィック重めでグラフィックボードの性能が見やすいFF15ベンチマーク。

フルスクリーンにて測定

 

FHD画質

FHDでは割合にして30%程度の差をつけます。

 

4K画質

4Kだと50%以上の差をつけます。

FHDよりも4Kの方が差が広がるという3080のパワフルぶり。

 

Fortnite

Fortniteはリプレイモードを使用してフルスクリーンで測定しています。

残り4人での終盤戦での計測なので割と実プレイに近いかと思います。

 

最高設定ならFHDでも30~40%程度平均fpsが向上します。

平均で240以上でるのは凄いですね。

 

競技設定にすると2080Sとの差がなくなります。誤差の範囲ではこのように2080Sの方が高い場合もあります。

競技設定くらい軽いとハイクラスのグラボでは飽和状態になる模様。

 

APEX Legends

APEX Legendsはリプレイモードが無い為、実プレイにてfpsを計測しています。FHDフルスクリーン。

ただ、エリアによってfpsがかなり変動するので、比較としての正確さはちょっと微妙なところ。

 

グラフィックが重いと思われたAPEXでしたが、意外と最高設定でもあまり差が出ませんでした。

15%程度でしょうか。

 

こちらは最低画質設定。やはり最低画質だと差が出にくいです。

個人的にグラフィックボードがネックで常時240fps張り付かないと思っていたのでちょっと意外でした。

どうやったら240張り付いてくれるのか・・・

 

R6S

Rainbow Six Siegeはビデオ設定のベンチマーク機能にて測定しています。FHDフルスクリーン。

ベンチマーク機能は実プレイよりも高いfpsが出るので、実プレイだとこれよりも10~15%くらい下がると思います。

R6Sは最高設定で10%しか変わらないという結果に。

最高設定でもかなりグラフィックが軽いという事かと思われます。

 

低設定でも10%ちょっとな差に。

ただ、全く差が出なかったfortniteやapexとは違い一応ちゃんと差は出ています。

CPUの使い方が上手いんでしょうかね。

 

RTX3080性能まとめ

RTX3080をRTX2080SUPERと比較した場合のベンチスコア・fpsの比をaboutにまとめると下の図のような感じに。

4Kに関しては文句なしです。

1年前同じ価格だったグラボに50%の差をつけて勝ってるのは圧巻です。

FHDでもグラフィック設定を高くする場合や重たいタイトルなら30%以上のアップを見込めるので金があればとりあえず買っていいレベル。

上位の3090が3080の10~15%程度の性能アップなのに対して価格が倍なのを考えると実用をコスパは文句ないです。

 

唯一買わなくてもいいというパターンはすでに2080程度のグラフィックボードを持っていて画質を落としてハイフレームでプレイするのがメインな人。

10900K+4000MHzメモリでも低設定だとグラフィックボードの差がつく前にCPUとメモリがネックになります。とりあえず様子見して、次世代CPUが出てから買っても遅くはありません。

 

温度に関して

測定条件

室温33℃

使用ケースはDefine 7 Compactでケース天をオープンタイプのカバー装着状態

ケースのレビュー:Fractal Designのdefine 7 compact レビュー 360mm ラジエーターも使用可能な小型ATXケース

ファンは フロント側140mm×2(吸気)  背面120mm×1

 

上記の条件でファン回転数等をすべてデフォルト設定のままFF15ベンチマークを回した時の温度は最高で76℃でした。同じ条件でRTX2080SUPERも試しましたがこちらは84℃までいってしまいました・・・

黄色がグラフィックボード、赤がCPU温度です。

 

ケースの排気が足りてないと仮定し、サイドパネルを開けた状態での温度は最大73℃でした。

 

300Wオーバーな消費電力やグラボのサイズが比較的コンパクトなことを考えると割と冷えてるんじゃないでしょうか?

 

ちなみにRTX3080使用時の方がCPU温度が3~5度程度高くなりましたがグラボのネックがなくなってCPU使用率が上がったからなのか、3080の廃熱を吸ってるからなのかは分かりません。

 

メモリへの排気

気になってたメモリ側への排気についてですが、RTX3080ボード裏の排気口にベンチマーク中に手をかざしてみましたが、温かいですね。

計測が難しくて温度は不明ですが、ドライヤーの弱といったところでしょうか。ずっとかざしてても余裕な温度です。

メモリ等への影響はあるのかはなんとも。少なくともオーバークロックメモリを使用した自分のPCでもメモリのオーバーヒートのような動きは見えませんでした。

 

騒音について

ファン全開だと結構煩いです。

ただ、デフォルトだと全開までいかずとも冷えています。

実使用だと80%程度の回転数くらいですが、そのレベルだと若干うなり音がしますが結構静かですね。

自分の場合ケースファンが結構煩いのでグラボ側の騒音は気になりませんでした。

 

凄く静かって程ではないですが、静かな部類かと思います。

 

安定性について

4Kベンチやレイトレーシングを使った激重プレイやDLSS等の機能を試したりと、購入して1週間色々と負荷をかけて遊んでいましたが全く問題ありません。

一部ではRTX3080のゲーム中にクラッシュしてデスクトップに戻る問題が報告されていますが、今のところなんともないですね。TUFは特別に強いという噂もありますが果たしてどうなんでしょう。

 

TUF RTX3080は安くて扱いやすい

RTX3080自体は文句なしに素晴らしいです。

TUFモデルに関しての評価はというと

・ASUSなのに他社より安い

・3080では最小クラス

・結構冷える

・まあまあ静か

と割と手放しで勧められるモデルだと思います。

非OCモデルなのでブーストクロックが低いと思うかも知れませんが、自動OC機能で

ブーストクロック無視して1980MHzまでちょくちょく上昇します。

1900Mhz以上平気でキープしたりもするので他社と比べても性能差は気にならないかと思います。

 

もしメーカーに拘りがないのであれば自分はTUF RTX3080をオススメします。

 

関連:予算30万円で10900K+2080Sな360fpsゲーミング自作PCを組んでみた





コメント

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